【ジャンプ】高梨沙羅がW杯60勝目! 最長不倒でライバル寄せ付けず

高梨沙羅

ノルディックスキーのジャンプW杯ジャンプ女子個人第9戦が19日、ルーマニア・ルシュノブ(ヒルサイズ=HS97メートル)で行われ、高梨沙羅(24=クラレ)が92メートル、99メートルの合計239・2点で今季3勝目を挙げ、男女を通じて歴代最多の通算勝利数を60に伸ばした。

1回目は最長不倒こそ93メートルを飛んだエバ・ピンケルニッヒ(32=オーストリア)に譲ったが、飛型点で上回って119・8点で首位。2回目はライバルたちが1回目以上の飛距離を出し、1回目4位のシリエ・オプセト(21=ノルウェー)が97メートルの大ジャンプを見せて高梨にプレッシャーをかけた。

だが、高梨は風が巻く難しいコンディションの中でも、HSを2メートルも超える99メートルの最長不倒をマーク。終わってみれば2位のオプセトに6・3点差をつける完勝で「やるべきことに集中できた」と喜んだ。

同じ会場で行われた前日の第8戦は2位。4季ぶりの3連勝とはいかなかったが、手ごたえはつかんでいた。ライバルたちが伸び悩む中、絶好調モードの高梨だけが圧巻の内容を見せた。

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