37歳・ガードナーがヤンキース残留へ 1年400万ドルで合意

日本時間2月20日、ヤンキースがブレット・ガードナーと1年400万ドル+オプション1年での再契約で合意したことが明らかになった。アーロン・ブーン監督は左翼クリント・フレイジャー、中堅アーロン・ヒックス、右翼アーロン・ジャッジ、指名打者ジャンカルロ・スタントンをレギュラーとする方針を明言しており、ガードナーの役割は外野のバックアップとなる。チーム最古参選手が今季もピンストライプのユニフォームでプレーする。

現在37歳のガードナーは2005年のドラフトで3巡目(全体109位)指名を受けてプロ入りして以来、ヤンキース一筋でプレーしており、今季がメジャー14年目のシーズンとなる。2019年は28本塁打、74打点、長打率.503、OPS.829などキャリアハイの成績を残したが、昨季は49試合に出場して打率.223、5本塁打、15打点、OPS.747と成績が悪化。ただし、出塁率.354は故障で16試合しか出場できなかった2012年を除くと、自己2番目の高水準だった。

2011年に盗塁王のタイトルを獲得したスピードや2016年にゴールドグラブ賞を受賞した守備力には衰えがみられるものの、それでも守備指標は平均レベルを維持。本職の左翼だけでなく、中堅を守れる点もチームにとっては非常にありがたい。また、2009年の世界一メンバーのうち現在もヤンキースでプレーしている唯一の選手でもある。

ヤンキースはガードナーについて、純粋な戦力としての価値だけでなく、経験値やクラブハウスでの存在感、ベテランとしてのリーダーシップなどを高く評価。救援右腕アダム・オッタビーノをレッドソックスへ放出してペイロールの枠を確保するなど、ガードナーとの再契約に向けて動いていた。一方のガードナーも「現役最後の試合を無観客の球場でプレーしたくない」という思いがあり、現役続行を希望。相思相愛とみられていた両者がようやく再契約合意にこぎつけた。

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