スペイン1部レアル・マドリードが、サウジアラビアの国営団体「キディヤプロジェクト」と10年間で1億3000万ポンド(約192億円)の巨額スポンサー契約を締結する運びとなった。
英紙「タイムズ」は「Rマドリードがキディヤプロジェクトと、クラブの女性チームのリードスポンサーになることを含むパートナーシップ契約について協議中であることが明らかになった」と報じた。
同団体はサウジアラビアの首都リヤドに、「スポーツやエンターテインメントなどの巨大な複合施設を建設する国家プロジェクトを進めており、57億ポンド(約8430億円)という資金が投入されている。今回の契約はこの一環とみられ、Rマドリードが今後このプロジェクトにも何らかの形で関わっていくとみられている。
現在Rマドリードは新型コロナ禍による損失がふくらみ財政難にあえいでおり、今夏の移籍市場で目玉となっているフランス1部パリ・サンジェルマンの同国代表FWキリアン・エムバペ(22)やドイツ1部ドルトムントのノルウェー代表FWエーリングブラウト・ハーランド(20)などの獲得を計画するも資金の捻出に四苦八苦している。
そうした中で〝オイルマネー〟の獲得に成功したことは大きい。今回は女子チームなどを対象にした限定的な契約だが、石油大国のサウジアラビアとの強力なコネクションは今後さらなる大型スポンサー契約につながる可能性もあり、財政難を解消する救世主となりえるからだ。
心強いサポートを得て、Rマドリードの補強戦略は強気の姿勢になりそうだ。