いきなり桑田コーチの金言が生きた。巨人・畠世周投手(26)が20日、日本ハムとの練習試合(那覇)で初の実戦登板。4回を投げ1失点、8奪三振の快投だった。
久々の実戦も、まずまずの結果にまとめた。7回に万波からソロ弾を放たれたものの、許した失点はその1点のみ。走者を出してからも冷静な投球が光り、連打は許さなかった。
登板後、畠は「初球のストライクは結構多く取れたと思うので、そういった部分ではよかったんじゃないかなと思います」と手ごたえを得た様子だったが、万波に浴びた一発を課題に挙げ「(今後は)高さとコースをはっきりさせる。(上下左右)どっちかに最低限行けるように、高めだったら高め、低めだったら低め、と分けられるくらいになっていけたら」と反省した。
一方で、宮崎キャンプで習得した〝桑田理論〟が実践できた登板でもあった。「桑田さんが言われてた『ライン出し』っていうのはすごくできてたんじゃないかなと自分的には思います」と笑顔を見せた畠だったが「『10球中8球を決めたところに投げれるようになりなさい』と言われてるんですが、まだそれができてない」とも。まだまだ発展途上だが、実りあるマウンドとなったことは間違いない。〝桑田イズム〟定着で、さらなる成長を狙う。