躍進モロッコ代表率いるハリルホジッチ監督 日本での経験生かし〝コミュ力〟も改善!?

ハリルホジッチ監督

2018年ロシアW杯直前に日本代表監督を電撃解任されたバヒド・ハリルホジッチ監督(68)率いるモロッコ代表が躍進を見せている。

ハリルホジッチ監督は日本代表監督を解任された後、フランス1部ナントを経て19年8月にモロッコ代表監督に就任。22年カタールW杯を見据えて若手を積極的に登用するなど順調に強化を進めている。

1月から2月にかけて行われたアフリカネイションズチャンピオンシップでは、国内組で編成されたB代表が優勝。A代表ではないためハリルホジッチ監督は指揮していないが、自らリストアップした選手たちが活躍した。18日に発表された国際サッカー連盟(FIFA)ランキングでは33位に上昇し、FIFAのトップページでモロッコ代表の躍進ぶりが強調されるなど注目を集めている。

モロッコメディア「リオンドラトラス」が「モロッコ代表が最高の進歩を遂げている」と称えるように、ハリルホジッチ監督の手腕は地元メディアの間でも高く評価されており、ファンやサポーターからの支持も高い。

また、監督就任後に当時スペイン1部レガネスで台頭してきていたFWユセフ・エンネシリをエース指名し、翌年強豪セビリアに加入すると今季はスペイン1部でFWルイス・スアレス(34=アトレチコ・マドリード)、FWリオネル・メッシ(33=バルセロナ)に次ぐ得点ランク3位の13ゴールをマークするなど大ブレークした。

同メディアによると、そんな手塩にかけて育てているエースがクラブで活躍した際には「おめでとう! 君は非常に価値のある良い試合をした。また次の試合では頑張ってください」とすぐに祝福メッセージを送るなど関係は良好。日本代表監督の解任理由となった〝選手とのコミュニケーション不足〟もこちらでは問題ないようだ。

今後カタールW杯に向けては、新型コロナ禍により延期されているアフリカ2次予選から登場するハリルモロッコ。本大会で森保ジャパンとの〝因縁対決〟が実現するか注目が集まる。

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