中日・福留 阪神戦に「ちょっと不思議な感覚あった」移籍後初実戦で2四球1打点

5回に犠飛を放った中日・福留

14年ぶりに中日に復帰した福留孝介外野手(43)が初実戦でベテランの貫禄を見せつけた。20日の阪神との練習試合(北谷)に「3番・DH」で先発出場。移籍後、初安打こそお預けとなったが、今キャンプ初めての実戦で2四球1打点と存在感を発揮した。

昨季まで8年在籍した古巣阪神との対戦に「みんな知った顔の選手が多いので、ちょっと不思議な感覚はあった。でも実際、ゲームをやっている最中は別に相手の顔を見てやっているわけではないので、そこまで意識はしなかった」と振り返る。

第1打席は西純と対戦し、ファウルで粘ってフルカウントの末、9球目で四球を選んで出塁。続く阿部の同点3ランを呼び込みホームを踏んだ。8回にも昨季まで中日に在籍した鈴木から9球目で四球。5回の第3打席では岩貞から右犠飛で〝初打点〟ももぎ取った。

第3打席を終えたところで首脳陣から出場の可否を問われて「もう一打席もらえるなら、ぜひ行かせてくださいと。二軍もなかなかゲームが少ないので生きた投手の球を見る機会がそう多くないので今日は無理を言って出ました」と志願の4打席だったことを明かした。

結局、1打数無安打ながら2四球1犠飛となり「ヒットが打てるに越したことはないけど、あそこは何とかして1点を取って、最低限の仕事をする。ああいうふうに犠牲フライを打てますよというところを見せていかないといけない」とベテランの味をきっちりと出した。

それでも今の状態に満足することはない。「まだ投手との間隔であったりとか、もう少しというところもある。これからどんどん詰めていければ。もう少し生きた投手の球を打つ数も増やしていかないといけないし、もう少し打つ量を増やして、しっかり体をいじめやっていけたら」ときっぱり。

その上で、この日は打席だけで守備には就かなかったが「別に僕はいつでも入れるのでいつでも準備はできています」。このままDHや代打だけでなく、3・26開幕へ向けてスタメン奪取も虎視眈々と狙っている。

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