エムバペの驚くべきメディア戦略 目先のカネ不要…すでに195社の広告オファーに断り

独自の「戦略」を貫くFWエムバペ(ロイター)

去就が大きな注目を集めているフランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)の同国代表FWキリアン・エムバペ(22)の驚くべきメディア戦略が明らかになった。

欧州各国にビッグクラブによる大争奪戦が展開されているエムバペだが、ピッチ外でもシ烈なバトルが展開されている。

スペインのレアル・マドリード専門メディア「デフェンサセントラル」は「エムバペの多大な影響を考えると、多くの企業が彼のスポンサーになりたがっている。しかし彼の要求は非常に厳しく、200の広告オファーのうち195を断り、5つだけが彼の選定基準に合格した」と世界各国の名だたる企業からスポンサー契約のオファーが殺到しながら、契約企業には極めて高いハードルを課しているという。

「彼のパブリックイメージを大事にしていて、スポンサーの数とメディアへの出演は非常に少ない。それは弁護士と母親がコントロールしており、他の有名サッカー選手との差別化を図る戦略となっている」と同メディアは指摘。今後さらにスター街道を駆け上がるエムバペのために、母親を中心としたチームがイメージ戦略を慎重に練っているというわけだ。

エムバペのお眼鏡に叶った5社のスポンサーは、スポーツ用品メーカー大手「ナイキ」、スイスの高級時計メーカー「ウブロ」、フランスのオーガニック食品ブランド「グッドグー」、フランスのコンピューター関連大手「ブル」、スポーツゲームメーカー大手「EAスポーツ」となっている。

今後も活躍につれてオファーが殺到しそうだが「彼のキャリアとイメージをコントロールするため、資金を増やす重要な提案を拒否する」と目先のカネにはこだわらず、スポンサー企業を厳選していく方針を貫くようだ。

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