【小倉大賞典】蛯名正義 全10場重賞Vの偉業ならず…デンコウアンジュ5着

5着に終わった蛯名デンコウアンジュ

来月から調教師へ転身する蛯名正義騎手がJRA全10場重賞制覇のラストチャンスをかけ、デンコウアンジュ(牝8・荒川厩舎)とのコンビで21日の小倉GⅠⅠⅠ小倉大賞典(4歳以上、芝1800メートル)に挑んだが、5着に敗れて史上7人目の偉業達成はならなかった。

「自分の競馬はできてよく走ってくれた。ただ、(鞭を)叩きすぎて制裁を食らってしまったのが…」と蛯名騎手は直線コースでの御法(鞭の使用)で戒告を受けたことに反省の弁だったが、それだけ必死に追って最後まで真剣勝負を繰り広げられたことにすがすがしい表情だった。

レース自体も中団内で脚をためて直線は抜け出すかという見せ場をつくっており、記録達成こそならなかったが、その渾身騎乗は、ファンの記憶にしっかりと焼き付いた。

騎手としては27(土)、28日(日)の2日間が最後の騎乗で、28日のGⅠⅠ中山記念=ゴーフォザサミットがラスト重賞になる予定。最後まで熱い騎乗を見せてくれそうだ。

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