芸歴11年以上のピン芸ナンバーワンを決めるお笑い大会「Be―1 グランプリ」(優勝賞金50万円)の敗者復活戦が21日、東京・新宿区の新宿角座で開催され、ピン芸人・野田ちゃん(45)が初優勝した。
この「Be―1」の応募資格は、ピン芸人ナンバーワンを決めるお笑い大会「R―1グランプリ 2021」に「出ていない、もしくは、出れない 芸歴11年以上のプロ」。
「Be―1」の「Be」は「Being=存在」の意味で「俺たちはここにいるぞ!」という魂の叫びがこもっている。決勝戦の特別審査員にはやまもとまさみ、中山功太、じゅんいちダビッドソンら歴代R―1王者に加え、放送作家の元祖爆笑王氏、ガッテン森枝氏らプロが顔を揃えた。
決勝にはギャバホイ、ふみつけ大将軍小仲、野田ちゃんが進出。拮抗した戦いだったが〝明るい自虐〟ネタで笑いをさらった野田ちゃんが優勝した。
野田ちゃんは「やったー! ありがとうございます!」とガッツポーズ。「こういうの初めて優勝したんで、めちゃくちゃうれしいです!」と興奮を語った。
元祖爆笑王氏は「難しかった。人それぞれの好みがあると思うしね。今日は野田ちゃんにあげました」と総評した。
表彰式終了後、本紙取材に応じた野田ちゃんは「これまでこういう賞レースで優勝したことないんで、本当にうれしいです」と語る。
「決勝に行ったら2本ネタがいるので(所属事務所の)劇場でみんなにネタを見てもらって、1本目と2本目はうまく流れを変えながらも、1本につながっているようなネタ作りができました」と苦労を明かし、仲間たちに感謝した。
恩人は事務所先輩のハリウッドザコシショウ。
「ハリウッドザザコシショウさんには本当にお世話になっています。このあと、すぐにメールで優勝を伝えます。すごく喜んでくれると思います」
最近ではテレビ露出も増えている。
今後の目標を聞くと「R―1王者、R―1クラシック王者とBe―1王者で三冠統一戦です!」と力強く宣言した。