神奈川・愛甲郡の自慢の逸品、動画でPR 愛川・清川の3団体連携

商店主のそばに弁財天(右)、大黒天(左)が寄り添ってPRする動画の一場面=清川村煤ケ谷の「道の駅 清川」

 清川村商工共栄会、宮ケ瀬水の郷観光協同組合、愛甲商工会の3団体が初めて連携し、愛川町と清川村の商店や製品を動画などでアピールする「ONE愛甲郡プロジェクト」をスタートさせた。厚木市の指定無形民俗文化財「相模里神楽垣澤社中」が演じる弁財天や大黒天が、店の人たちと一緒に自慢の逸品をアピールして来訪を呼び掛けている。

 新型コロナウイルス感染拡大で両町村でも多くの集客イベントが開催見送りに。地元の3団体で協力してアピールしようと、政府の需要喚起策「Go To キャンペーン」の商店街支援によるバーチャルイベントとして取り組んだ。

 「ONE愛甲郡 結(ゆい)の舞」と題した動画は、愛川町八菅山の八菅神社展望台で、垣澤社中の垣澤瑞貴(みずき)さんが弁財天に扮(ふん)して舞う場面からスタート。その後弁財天は神社境内に移動し、地元商店の人たちを招いてコメや茶、豚のもつ煮などを紹介する。天ぷら店の経営者がメニューを持つ横で、弁財天が天ぷらの盛り合わせを見せつけるなどコミカルな作りになっている。

 清川村煤ケ谷の道の駅・清川、宮ケ瀬湖畔の宮ケ瀬水の郷商店街でも同様に紹介。360度カメラで撮影されており、画面を動かすと撮影を待つ他の商店の人たちの姿も見られる。

 清川村商工共栄会の村上俊光理事は「今回の取り組みを通じて隣り合う愛川と清川の住民が互いに買い物し、コロナ収束後は遠方からも来てもらいたい」と呼び掛けている。動画は3団体のホームページで公開している。

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