ドジャース・カーショウ「まだ32歳。引退するつもりはない」

ドジャースのエース左腕、クレイトン・カーショウは今季が3年9300万ドルの大型契約のラストイヤーとなる。昨季、念願のワールドシリーズ制覇を達成したこともあり、今季限りで引退する可能性も取り沙汰されているが、カーショウは「引退するつもりはない。僕はまだ32歳だから、あと数年はやれると思っている」とその可能性を否定。2022年シーズンも再びメジャーのマウンドに立つつもりであることを明言した。

カーショウは「今、(引退の可能性について)尋ねられたら、僕は『まだプレーすることを本当に愛している』と答えるよ。身体の状態は良いし、良いボールを投げることができている。今季が終わったあと、いろいろ考えることになるだろう」と発言。カーショウが今季終了後に考えなければならないことの1つが「来季どこでプレーするのか」ということだ。

2006年のドラフト全体7位でドジャースに指名されて以来、球史に残る大エースへと成長し、活躍を続けてきたカーショウ。ドジャースへの愛着を口にしており、今季終了後にフリーエージェントとなった際にもドジャースとの再契約を最優先に考えるとみられるが、再契約交渉は決して簡単ではない。

ドジャースは現在、ムーキー・ベッツやトレバー・バウアーといった高額年俸選手を抱えており、コディ・ベリンジャーやウォーカー・ビューラーも年俸調停期間に突入している。今季はぜいたく税の対象となる年俸総額の上限(2億1000万ドル)を超えるのは確実なため、2年連続で上限を超過するのは避けたいところ。そうした状況のなかで、カーショウやコリー・シーガーとの再契約をまとめなければならないのだ。

カーショウは「他の人からどんなふうに見えているかはわからないけど、僕はドジャースでプレーすることを愛している。この組織のすべてが大好きなんだ」とドジャースへの愛着を強調する。「ワールドシリーズ制覇に挑戦する機会を多く得られたのは幸運だったし、ようやく優勝できた。でも、それは当たり前のことではない」と毎年のようにワールドシリーズ制覇のチャンスがあるドジャースの環境も気に入っているようだ。

メジャー最高クラスの戦力を誇るドジャースは今季、1998~2000年のヤンキース(3連覇)以来となるワールドシリーズ連覇を目指している。カーショウが2022年以降のことを考えるのは、2つ目のチャンピオンリングを目指す戦いが終わってからということになりそうだ。

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