賞レースを席巻中、映画『ノマドランド』サントラがデジタル配信スタート

2度のアカデミー賞主演女優賞に輝くフランシス・マクドーマンド主演、作品・監督・脚本3部門でゴールデン・グローブ賞にノミネートされたクロエ・ジャオ監督の最新作『ノマドランド』のオリジナル・サウンドトラックが、本日2月19日にデッカ・レコードからデジタル配信スタートされた。

壮大で夢を見ているかのようなサウンドトラックには、ルドヴィコ・エイナウディの作品に加え、アイスランドの作曲家オーラヴル・アルナルズの未発表曲も含まれている。

また、今作でしか聴くことのできない5曲のライブ演奏を収録。クラシック作曲家のアルバムとしては、史上最速のペースでストリーミング・アルバムとなったエイナウディの「セブン・デイズ・ウォーキング」シリーズのトラックも含まれている。

監督のクロエ・ジャオは、最近ポッドキャストの「エクスピリエンス:ザ・ルドヴィコ・エイナウディ・ストーリー」に登場。その中でホストのジョー・デンプシーにエイナウディの音楽との出逢いについて次のように語っている。

「自然にインスピレーションを受けたクラシック音楽をネットで探していたら…たどりついたのが、エイナウディの“北極のためのエレジー / Elegy for the Arctic”のYouTube動画だったの。そこから“セブン・デイズ・ウォーキング”を聴き始めると、まるでエイナウディがアルプスを歩いているかのような感覚に陥って、とてもとても驚いたわ。彼と主人公のファーンが並行して歩いているように思えた。二人が共通して抱いている自然への愛が彼らを結びつけている気がして、そのときにエイナウディの音楽が私たちの映画にぴったり合うことを確信したの」

「『ノマドランド』の音楽は、ファーンが自分自身と交わす内なる対話のようなものとして感じて欲しいと思ったわ。彼女があらゆる風景の間を通り抜けていく静かな瞬間はまるで、彼女がどのように自分が変化したかを私たちに理解させようと語り掛けているかのようなの」

2020年9月のベネチア国際映画祭で初公開された『ノマドランド』は、アメリカの遊牧民の精神とその先駆的な歴史のパノラマの肖像画を描いている。ネバダ州の田舎に進出していた企業の破綻で町が崩壊すると、ファーン(フランシス・マクドーマンド)はバンに荷物をまとめ、現代の遊牧民(ノマド)として従来の社会の外側の生活を探求する道に出発する。

ジャオ監督の3本目の長編映画となる『ノマドランド』には、アメリカ西部の広大な風景の中で何かを探し求める主人公のメンターや同志として、本物の遊牧民(ノマド)のリンダ・メイ、スワンキー、そしてボブ・ウェルズも出演している。

ベネチア国際映画祭の金獅子賞、トロント国際映画祭の観客賞をすでに獲得している『ノマドランド』。ジャオ監督は、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされた初のアジア系監督となり、さらなる賞シーズンで成功を収めると期待されている。

ジェシカ・ブルーダーの『ノマド: 漂流する高齢労働者たち』が原作の『ノマドランド』は、クロエ・ジャオ(『Songs My Brothers Taught Me』『ザ・ライダー』)が監督を務め、主演はフランシス・マクドーマンド(『ファーゴ』『スリー・ビルボード』)、そして脇をデヴィッド・ストラザーン(『グッドナイト&グッドラック』『リンカーン』)、リンダ・メイ、そしてスワンキーが固めている。プロデューサーは、モリー・アッシャー(『Songs My Brothers Taught Me』『ザ・ライダー』)、ダン・ジャンヴェイ(『Beats of the Southern Wild』『Heart of a Dog』)、フランシス・マクドーマンド、ピーター・スピアーズ(『君の名前で僕を呼んで』)。撮影監督をジョシュア・ジェームズ・リチャーズ(『Songs My Brothers Taught Me』『ザ・ライダー』)が務めた。

また本作品はウォルト・ディズニー・ジャパン配給で、2021年3月26日から日本公開される予定だ。

■リリース情報

『ノマドランド』オリジナル・サウンドトラック

2021年2月19日発売

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■公開情報

2021年3月26日(金)日本公開/配給: ウォルト・ディズニー・ジャパン

『ノマドランド』公式サイト

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