【新型コロナ】品薄のアクリル板、貸します 厚木の県政総合センターが飲食店向けに 1カ月で1万枚超

貸し出しているアクリル板。下部には地元産木材を使ったスタンドが付いている=厚木市の県県央地域県政総合センター

 新型コロナウイルス感染拡大防止策として、県県央地域県政総合センター(厚木市)が1月から、県内の飲食店を対象に飛沫(ひまつ)を防ぐアクリル板の無償貸し出しを行っている。貸し出し枚数はおよそ1カ月で1万枚を超えた。同センターは「アクリル板は品薄と伝えられているので、貸し出しを利用して感染防止に役立ててほしい」としている。

 同センターは1月12日に貸し出しを開始。縦横各60センチと、縦60センチ、横50センチの2種類があり、これまでに約1万400枚を貸し出した。6週間無料で借りることができ、その後は返却するか、通常価格の4分の1程度の1枚660円で購入することもできる。

 アクリル製スタンドが付属しているが、同センターは「地元産の木材で安定感のあるスタンドができないか」と思案。厚木市森林組合に相談し、同組合がスギとヒノキの間伐材を使った三角形のスタンド(高さ5センチ、幅12センチ)を製作し、1月下旬から500円(1対2個)で販売を始めた。

 同センターは「飛沫防止とともに、地元産木材の活用を促進できれば」としている。問い合わせは同センター電話046(224)4213。

 アクリル板の無償貸し出しは県立かながわ労働プラザ(横浜市中区)や、横須賀三浦、湘南、県西の各地域県政総合センターでも行っている。

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