楽天・田中将大投手(32)がキャンプ打ち上げとなる22日、突発的にブルペンに入り24球のチェックを行った。
午前中、田中はキャッチボール、ゴロ捕球など軽めのメニューで汗を流していた。ゴロ捕球ではこの日も率先してヤジ将軍を買って出て失策した投手陣をヤジり、自らの失策にはグラウンドに突っ伏して浴びせられるヤジに対して悔しさを露わにした。
そんな田中がブルペン入りしたのは11時半過ぎ。この日、調整予定はなくユニホームではなくウインドブレーカー姿のまま中央のプレートに陣取るとブルペン捕手を相手にセットポジションから立ち投げを数球。ある程度の球数を放ると「座ってもらっていいですか。ストレートで軽くだけ! 外(角)で!」と捕手を座らせた。
セットポジションで15球、ノーワインドアップで9球のチェックをしている際に入念に確認作業をしていたのがステップした左足のポジションやスパイクの歯の使い方だった。20日の日本ハム戦では小山投手コーチが「マウンドの柔らかさに苦労していた。(左)足を踏ん張って力を入れた時に若干(地中でスパイクが)滑る部分があったので、リリースの時にブレる」とマウンドへの対応に言及していた。
一度スパイクの歯が刺されればロックして動かないメジャーのマウンドに比べ、日本のキャンプ地の柔らかいマウンドは土の中でスパイクが滑り遊んでしまう。
シーズン中に登板することがあるかもしれない地方球場等での登板を想定し、ステップの仕方を含め、そのポジショニングを入念に確認する田中だった。