巨人・原監督が新守護神構想を披露!圧巻投球の中川にナインは「大人げない」

桑田真澄コーチ(右)と話す中川皓太

新たなクローザーはこの男だ。巨人・原辰徳監督(62)が22日、今季の新守護神を6年目左腕の中川皓太投手(26)とする構想を明かした。

この日は坂本ら主力組を中心とする「S(スペシャル)班」と宮崎で鍛錬を積んだ若手主体の紅組が紅白戦(5イニング制)で激突。試合は吉川の左越え本塁打によってで1―0で白組が勝利し、初実戦となったFA加入した井納は1回無失点、梶谷も二盗を決め、今後の本格的な実戦に向けて上々のスタートを切った。

そんななかでも、圧倒的な存在感を示したのが中川だ。最終5回の1イニングに登板して若林、陽岱鋼、秋広から圧巻の3者連続三振。中川によると、新人の秋広に走者なしの場面でクイックで投球したことでナインから「大人げない」と突っこまれたというが「今の状態としては良かったかなと思います。(打者の)反応とかも自分で見たかったので、空振りを奪えたことは現段階では良かったと思います」と手応えを得たようだ。

頼もしさを増す左腕に、いっそう大きな期待をかけるのが指揮官だ。昨季もリリーフ陣の柱としてブルペンを支えてきたが、今季は別の重責を期待する。「後ろで、クローザーでという形でやってくれればなというふうには思っています」。昨季は37試合で防御率1・00の好成績をマークした一方で、守護神のデラロサはシーズン終盤に安定感を欠く時期もあった。V3、そして日本一奪還へ、中川は守護神の座を射止められるか。

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