メメタァ・西沢成悟 - ライブハウス、主催、出演者、観客の4者一体となるサーキットイベント「メメフェス」開催に向けて!

西沢:自分らでもガイドラインを出し、物販を中止したりと対策を取りながらライブを実施しました

──Web Rooftopに登場するのは約1年振りとなりますね。早速ですが、最近の近況を聞かせてください。

西沢:

ありがたいことに中止するライブがあまりなく、ライブ活動や新曲を作りながら過ごしてきました。ライブ本数は一時期よりは少ないですが、その時間を制作面やこれからの準備に充てたりしながらライブが出来たことは良かったです。

──今年、年が明けてから実際にライブはやりましたか?

西沢:

1月、2月と関西方面でライブをやってきました。東京でのライブは、年明けてからは2本程度ですね。1ヶ月間、東京でライブをやらないのは久しぶりですし「初めてなのでは?」と思います。

──緊急自体宣言の影響も大きいですよね。

西沢:

そうですね。もともと、1月は準備期間や制作時間として充てていたので、たまたま1月に緊急事態宣言が出されたタイミングだったというか。

──緊急事態宣言が3/7まで延長となりましたが、延長されてからはどうですか?

西沢:

ライブ遠征は緊急事態宣言中も実施しましたが、自分らでもガイドラインを出し、物販を中止したりと対策を取りながらライブを実施しました。

──20時までという時間制限の中、遠征ライブ時はどうしていましたか?

西沢:

無観客ライブ配信になる時もあるし、時間を早めて20時に終わらせるようなライブにしました。

──コロナが流行りだして1年経ちましたが、その間バンドを一回止めようといった話にはなりましたか?

西沢:

僕らは1回もなかったですね。

──寧ろ、前向きに活動していこうぜみたいな?

西沢:

配信ライブや自宅からトークを配信したりと、今まで出来なかったことが出来るようになり、やれることはまだまだ沢山あるなと思ったので、割と前向きに活動が出来ました。

──メメタァやメンバー個人のTwitterを見ていると、とてもポジティブに活動している印象があったので、ちゃんと動いていて凄いなという印象を受けていました。

西沢:

なるべく止めないで活動してきたから、動き出しもスムーズにいった感じはありますね。

──バンドメンバーみんながポジティブに捉えていた感じでしょうか?

西沢:

「活動をやめよう」「止めよう」みたいな話をする人はいなく、みんな前向きでした。自粛中にPVを録ったりとか、自分らで編集をしたり工夫しながら活動している感じは出せたと思います。

西沢:お客さんも「メメフェス」を信頼してくれるといいなと思います

──今年は新宿ロフトを含め3会場で「メメフェス」を開催するという決断に至りましたが、迷うことなく「やるぞ!」という感じでしたか?

西沢:

一昨年くらいから動きだし「一時どうなるのかな」というのがありましたが、ライブ活動やライブハウスの動きが少し戻ってきた辺りからは「開催出来るな」と正直、感じていました。自分らでもガイドラインを作り、ライブをやっている側からしてもお客さんがちゃんと守ってくれている。あとは、お世話になっているライブハウスだったので「大丈夫だろうな」という信頼感はありました。昨年、「メメフェス」を開催した時に出演しているバンドやお客さんからは「治安のいいサーキットだね」と言ってもらえて。そういう声があったので、そういう感じなら今年も大丈夫かなと思いました。そんなお客さんに対しても信頼があるので、お客さんも「メメフェス」を信頼してくれているといいなと思います。

──「メメフェスを開催します!」と発表してからは、お客さんの反響はいかがでしたか?

西沢:

「嬉しい!」と言ってくれる人が多かったです。今年で3年目になるし、今年もやりたいなと思っていたのでお知らせが出来たことはまず良かったです。新宿ロフトとマーブルの2会場でのサーキットイベントはメメタァぽいかなって(笑)。

──開催すると決めてからラインナップをみんなで話し合ったと思うのですが、今年のラインナップはどんなイメージを想定して組まれたのでしょうか?

西沢:

今年はコロナ禍でキャパも制限されているじゃないですか。新宿ロフトはキャパが大きい会場で人を誘うのは色んな意味で難しいのかなというのがあったけど、今ならディスタンスを取って広く使えると思ったんです。コロナ禍で出演者数を減らした分、ツーマンライブやスリーマンライブ、一本一本そのバンドとの関係がしっかり出るようなライブが多かったこともあり、2020年の活動で色濃くやれた人たちを集めてやろうと思ってブッキングしました。

──一昨年ぐらいから、新宿ロフトを押さえてくれた経緯があったから、今年開催を決断してくれた時に「よかった!」と思い、私も勇気づけられたました。実際に緊急事態宣言が発令され、昨年12月から毎日のように1000人以上の感染者が出ているというニュースが流れていたから、どうなるかなと思っていて。私達もそこをなんとか開催してくれとは言えないから、主催者側に委ねるしかなくて。でも開催すると返事を頂いた時に、これは会場としても私個人としても全力で応援したいと思いました。

西沢:

メンバーとしっかり話し合って決めました。誰か一人でもやりたくないという人がいたら出来ないことだと思っていましたが、みんなやると言ってくれました。

──ちなみに出演者の皆さんは、開催にするにあたって快諾してくれましたか?

西沢:

そうですね。コロナ禍の中でも一緒に動いてくれたというか。ライブに誘ってもらったり、僕らも出演したりと同じ関係値だったので、開催することに対してそんなにハードルは高くなかったです。信頼している仲間なので、快諾してくれる人が多かったです。

──理解ある出演者や信頼あるお客さんと、とても良い関係で開催が出来るのは良かったですね。昨年、毎年開催していたサーキットフェスが敢えなく中止となる中でしっかり対策をしながら、「メメフェス」を皮切りに増えていくと良いですよね。

西沢:

開催するにあたりコロナ対策として、人数制限や検温と消毒をお願いし、開場開演時間をしっかりとって密にならないようにと当たり前に考えていますね。

──物販は無しにとおっしゃっていましたが、物販無しはコロナ対策を意識してのことでしょうか?

西沢:

そうです。その分、通販を利用する人も増えたと思うので、受注生産で「メメフェス」のグッズを作ろうと思っています。

──バンドのお客さんは、ライブと終了後のコミュニケーション込みで楽しみにしてくださる方が多いと思うのですが、それに対しての対策はどうしているのかと気になっていました。

西沢:

宣言が解除された時期は物販をやっていましたが、時期によって物販はしていないです。そこはお客さんも理解してくれました。

西沢:第一に「メメフェス」を成功させて、イベントやライブハウス全体に対して、成功例というかプラスになっていけば良いなと思います

──開催まであともう少しですが、当日はどんな1日にしたいですか?

西沢:

感染対策をしっかりと取った上で開催出来たら良いですね。今回はパスをマスクにしようと思っていて、不織布と布のパスマスクの両方を配る感じにしようと思っています。

──今までだったらマスクがパスになるなんてありえなかったですよね。一体感もあるし、各々対策をして楽しんでいることがより伝わりますね。あと、出演者数によっては楽屋が狭かったりするけど、そこの対策も考えていますか?

西沢:

楽屋での滞在時間を減らすように工夫しています。

──サーキットひとつ取ってもバンドやライブハウス、お客さんといった三者の信頼関係がしっかり出来てさえいれば絶対成功すると思います。それは大事なことだなと改めて思いました。

西沢:

コロナ対策を取った上で来てくれる人や、演奏しているバンドにはいつも通り、忘れるくらいに楽しんで欲しいなとは思います。

──演者からの発信は大きいと思います。お客さんもお金が湯水の如くある方達ばかりじゃないから、その中から選ばれたイベントですし「来て良かった!」と思って帰って欲しいですよね。有観客で開催ですが、当日は配信の予定はありますか?

西沢:

予定しています。ライブ配信とは別に企画チャンネルがあると面白いかなと思って、企んでいます。

──行きたくても行けないお客様もいると思うんです。そんなお客様からするととても喜ばしい良いシステムだなと思います。

西沢:

あとスイッチングやカメラワークは、お世話になっている会場だとすごく画が良いですよね。また「メメフェス」が3年目にして初めて新宿ロフトを使い、コロナ禍中での開催なので、出演者やお客さんもメメタァにとってそれぞれ関係値があるので、今までの関係値が良かったと思えるような1日に出来たらと思います。

──「メメフェス」以降は、バンドとしてどのようにに活動予定ですか?

西沢:

第一に「メメフェス」を成功させ、イベントやライブハウス全体に対して、成功例というかプラスになっていけば良いなと思います。自分らとしても2021年は「メメフェス」から始めて、昨年廻るはずだった場所やイベントもあったので、もう1枚しっかりアルバムを作り、色んな所にツアーに行きたいです。また配信もやってきたので、いろんな形でまた届けていきたいです。

──それでは最後に、コロナ禍が落ち着いたらバンドとして何をやりたいですか?

西沢:

メメタァは特にみんなで歌う曲が多いので、みんなで歌いたいですね。

© 有限会社ルーフトップ