首都圏の1都3県で緊急事態宣言の延長期間に入った8日から2週間。神奈川県内の新規感染者数は宣言を再発令した1月上旬から大きく減少している。指標でも宣言解除の水準におおむね達している一方、下げ止まりの兆候もみられ、予断を許さない状況だ。
2月22日の新規感染者数は96人で、今年に入って15日(71人)以来の2桁となった。1週間の累計感染者数も5週連続で減少しているが、100人を割っても再び百数十人レベルで推移するなど、減少傾向が鈍化している。入院待機者数(21日時点)も15人で、依然として病床に余裕はない。
政府は3月7日の期限に先行して宣言を解除できる地域について検討を進めているが、解除の目安とされるのは政府の分科会が示す4段階の感染状況で「ステージ4からの脱却」。
県内では六つの指標のうち、病床の逼迫(ひっぱく)具合のみがステージ3で、療養者数など他5指標はステージ2以下の数値となった。再発令された1月7日と比べ全指標で改善している。