引退報道のプーホルス「まだ決めていない。今季終了後に判断」

日本時間2月23日、アルバート・プーホルス(エンゼルス)の妻・デイドレがインスタグラムを更新し、「今季が偉大なキャリアの最後の年になる」と投稿したため、各メディアは「プーホルスが今季限りで現役引退」と一斉に報じた。しかし、以前から「将来についてはまだ決めていない」と語っていたプーホルスは「状況は何も変わっていない。今季終了後に判断する」と引退を決断したことを否定。デイドレも「契約の最後の年」と投稿を修正している。

現在41歳のプーホルスは今季がエンゼルスと結んだ10年2億4000万ドルという大型契約のラストイヤーとなる。エンゼルス移籍後、最初の5年間は低調ながらもメジャー平均以上の成績を残していたが、直近4年間は出塁率.291、OPS.697と衰えを隠せなくなっている。そのため、契約満了とともに引退することが有力視されているものの、プーホルス自身は「今季何が起こるか次第で将来について決断をするつもり」という姿勢を変えていない。よって、プーホルスが来季も現役を続行する可能性は残されている。

プーホルスは20年間のメジャー生活(カージナルス11年、エンゼルス9年)でMVP3度、2001年新人王、オールスター・ゲーム選出10度、ワールドシリーズ制覇2度、シルバースラッガー賞6度、ゴールドグラブ賞2度、首位打者1度、本塁打王2度、打点王1度という輝かしい実績を残し、通算3236安打、662本塁打、2100打点を記録。将来のアメリカ野球殿堂入りを確実視されており、間違いなく有資格初年度で殿堂入りを果たすことになるだろう。

史上6人目の通算3500安打まであと264、史上4人目の通算700本塁打まであと38、そしてハンク・アーロンが持つ歴代最多打点記録(2297)まであと197に迫っており、今季これらの記録に大きく近付けるようであれば、プーホルスは大記録達成をモチベーションとして来季も現役を続行することになるかもしれない。

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