【奄美大島】目の前にエメラルドグリーンの海が広がる絶景ホテル「ネイティブシー奄美 アダン・オン・ザ・ビーチ」

“東洋のガラパゴス”と呼ばれ、手つかずの自然が多く残されている奄美大島。北部にある倉崎海岸沿いに建つ「ネイティブシー奄美 Adan on the Beach」は、エメラルドグリーンの美しい海の眺望を満喫できる全室オーシャンビューのホテルです。ダイビングショップで人気の「ネイティブシー奄美」系列なので、シーズンには予約が取りにくいのですが、秋の終わりに念願が叶い滞在してきました。次の旅の参考にしてみて下さいね。

奄美でビーチに一番近い宿

「奄美でビーチに一番近い宿」をキャッチフレーズにしているだけあり、まさしく海の目の前に建つ「ネイティブシー奄美 Adan on the Beach(アダンオンザビーチ)」。テラスから数歩でビーチに行けるほどの近さです。ダイビングショップとして定評のある「ネイティブシー奄美」が母体であり、マリンスポーツや海を満喫したいのなら、これほどのロケーションはありません!

しかし時は晩秋。筆者はシュノーケルで十分派なので、今回はさすがに寒くて泳げませんでした。それでも奄美大島の透き通るような美しい海“アマミブルー”が目の前に広がり、四六時中眺めていられるのはこの上ない幸せです!日々刻々と変わっていく景色は見飽きることがありません。浜辺を散歩したり潮騒に包まれているだけで、日常生活で積み重なった雑音が洗い流されていくようです。

奄美大島はサンゴ礁の広がる海で知られていますが、実は島の80%以上を山が占めています。島を訪れるのが3度目の今回は、夏には行けなかった金作原原生林とマングローブ原生林に行ってみようと思い、滞在先としてこちらの宿を選びました。

奄美空港から車で20分。筆者は車がなかったので送迎(要予約・無料)してもらいました。コテージ風で客室数8室(各室最大4~8名)とほど良い規模なので、スタッフが親切できめ細やかに対応してくれるのも居心地がよいです。

自転車が2台あり、予約か早い者勝ちで借りることができます(4時間550円・税込)。ちょっとした移動なら便利です。滞在時にはほかに誰も使っていなかったので、だいぶ利用させていただきました。

どこからでも海を望める客室

部屋に入ると、テラス越しに真っ青なアマミブルーと青空が視界に飛び込んできます。一気にバカンス気分!

部屋のどの場所からも海が見渡せます。

室内は37.26㎡(スーペリアDタイプ)とゆとりがあるのも快適です。特に朝食後は部屋で海を眺めながら寛いでいたので、この広さはありがたかったです。

このソファに座って、絶景を楽しんでいました。部屋からそのまま海につながっているような錯覚を起こします。

ベッドはとてもシンプル。部屋は全体的にシンプル&ナチュラルです。海の景色があれば、ほかには何もいらない!というスタイルには賛成です。

お風呂は至って普通ですが、ここから海を望めるのです。お風呂と部屋の境目はガラス張りになっています。あいにく筆者は夜に入浴したので、ブラインドを下ろしましたが。

このように、窓ガラスに映っているような海の景色を眺められるのだと思います。

環境への配慮も

洗面台もシンプルです。連泊の場合は、ドアノブに「掃除は不要」のカードをかけておけば、スタッフが部屋の中に入ることはなく掃除もされません。これはエコロジーの観点からの取り組みです。

島という限られた空間では、余分なゴミや生活排水を出すことは自然破壊につながります。毎日洗う必要のないシーツなどは連日使っても問題ないので、必要なときだけお願いしました。ドアの前に洗ってほしいタオルやゴミを出しておけば、新しいものを用意し、ゴミも捨ててくれます。掃除をしない分、ミネラルウォーターを1人に1本いただけます。

もちろん必要であれば通常のホテルのように、掃除やベッドメイクもしてくれます。

「環境への配慮」

ネイティブシー奄美は、現在深刻な状態にまで発展している環境問題について考慮し始めました。その為に必要最低限のアメニティグッズのみお部屋にご用意させていただいております。奄美大島の自然、海、空気、そして全世界の環境保全に、少しでもお役に立てればと考えております。(HPより)

テラスに出るともうビーチの感覚です。17.7㎡(スーペリアDタイプ)とこちらも広々としています。

ウッドデッキにはテーブルと椅子、デッキチェアが設置されているので、さざ波の音を聴きながら本を読んだり、お茶をしたりと潮風を感じながら思い思いのひとときを過ごせます。

目の前にはこんな光景が広がります。

浜辺からテラス側を見るとこんな感じです。

自家農園や土地の食材を生かしたヘルシーな食事

朝食付きだったのですが、車のない筆者は夕食も毎晩、本棟の「ネイティブシー奄美」内のレストラン「forest」でいただきました。時にはランチもお世話になりました。というのも、とても使い勝手がよかったから。

部屋から本棟までは徒歩5分。車で送迎もしてくれますが、毎回散歩がてら浜辺を歩いて行きました。

途中でこんなカニさんに会えたり、アマミブルーの透明度に感嘆しながら朝陽を浴びるのもよいものです。

レストランもオーシャンビューです。カジュアルで開放感があり居心地がいいです。

朝食は、洋・和を毎日交互に出してもらいました。自家農園でとれたオーガニックの野菜を生かし、手作りにこだわっているそうです。ドリンクは毎朝、奄美の発酵飲料「ミキ」をいただきました。ご当地ものには目がなく、また腸内環境に良さそうなので健康のためにも。最初は正直言っておいしいとは思えませんでしたが、次第に味に慣れてきたのが不思議でした。

奄美産の海藻が入った味噌汁。カルシウムやポリフェノールがたっぷり含まれているという奄美の野菜“ハンダマ”のフライも付いて、ヘルシーな和朝食です。

ランチは日替わりの定食やパスタなど、毎日内容が変わり良心的価格なので何度かお世話になりました。実は前回奄美を訪れた際、ランチに寄り(一般客も利用可)、いつかこの宿に泊まってみたいと思っていたのです。

刺身ごぜん1,000円(税込)は、奄美のとれたてのお刺身が新鮮でとってもおいしかったです!

夜はコースもありますが、満腹になりすぎるので毎晩アラカルトでいただきました。島魚の白ワイン煮1,300円(税込)とパン、スープ、サラダセット400円(税込)。パンは店内で焼いているようです。島でとれた魚がうれしいですね。

ほかのメニューは島魚のポワレ、島豚入りハンバーグ、豚肩ロースのハーブ焼き、7種のパスタ、6種のピザ、アランチーニやアヒージョなどのバールメニュー、奄美の鶏飯や魚介類などの一品ものと充実しています。ワインや奄美の黒糖焼酎も多彩にそろいます。生パスタからデザートのアイスクリームに至るまで手作りだそうです。

そして、ほぼ毎回デザートにいただいていたのがアイスクリーム150円(税込)。たんかんと、かなり気に入った黒糖キャラメル!これは何度もいただきました。ほかにも奄美塩、ミキ、月桃、ドラゴンフルーツなど土地ならではの味がそろいます。

食事の後は腹ごなしに浜辺を散歩しながら帰ります。真っ暗闇の中、潮騒に包まれて満天に輝く星空を眺めながら浜辺を歩いていると、自然と一体になっているかのよう。都会では味わえない豊かなひとときでした。

ホテルからビーチへ行く道に、大きなガジュマルの木があります。これが夜になるとライトアップされるのです。なんともいえず幻想的。

都会とはリズムの異なる島時間を、ゆったりと堪能できる居心地のいいホテルです。

ネイティブシー奄美 アダンオンザビーチ

住所:鹿児島県大島郡龍郷町芦徳910-1

電話:0997-69-3601

FAX:0997-69-3602

E-mail:adan@native-sea.com

チェックイン/15:00

チェックアウト/11:00 ※最終チェックイン 22:00

駐車場:あり 15台(無料)※先着順

送迎:あり(事前連絡要)

URL:https://www.native-sea.com/adan

レストラン「forest」:https://www.native-sea.com/restaurant

[Photos by Yo Rosinberg]

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