橋の閉鎖が精神状態に悪影響 修理期間が長過ぎる

約6カ月前にハマースミス・ブリッジが閉鎖されて以来、それが近隣住民の精神の健康に大きな影響を及ぼしているという、調査の結果が明らかになった。「イブニング・スタンダード」紙が伝えた。

ハマースミス・ブリッジは134年前に建設されグレードIIに指定されているロンドン西部の美しい橋。しかし亀裂が見つかり2019年4月以来車両通行止め、昨年8月からは歩行者とサイクリストの通行も禁止となっている。地元コミュニティーの調査によると、回答した232人の近隣住民のほぼ90パーセントが、橋を使えないことで生活環境が悪化したと述べた。多くの回答者は、橋の再開に向け進展があまりに遅いため、ストレスのレベルが高まり、うつ病や不眠症に苦しんでいるそう。しかも、修理が終わるまでには6年以上かかる可能性があるという。駅や店へのアクセスが限られ、通勤通学にも遠回りを強いられるなど、コロナ禍でストレスの多い状況に、さらに圧力がかかっている形だ。

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