乃木坂46新センター・山下美月「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、と…」

無観客ライブを行った乃木坂46の(手前左から)秋元真夏、山下美月

人気アイドルグループ「乃木坂46」が23日、メジャーデビュー9周年を記念したバースデーライブを開催した。

2012年2月22日に「ぐるぐるカーテン」でデビュー。毎年2月にバースデーライブを行っており、当初は有観客を目指していたが、新型コロナウイルスの感染状況は変わらず、無観客配信ライブとなった。

当初はメンバー全員での1公演と、1期生から4期生と各期ごとで4公演の合計5公演を準備していたが、政府からの緊急事態宣言発令に伴い、22日のデビュー記念日に前夜祭イベントと、ライブは23日の1公演に縮小した。

昨年からコロナ禍に揺れたアイドル界。1期生の松村沙友理(28)は「2020年の1年は、生活がガラっと変わった感じで…。家にいて、何かできることはないかと落ち込んだりもした。でも、今まで当たり前だったことが当たり前じゃない。ファンの方に普通に会って話していたけど、それも難しかった。小さなことも幸せだな、と。大切なことにより気づけた」と告白。キャプテンの秋元真夏(27)は「(ファンに)絶対会える日が来ると信じて、これから頑張っていこうと思います」と決意した。

アンコール前、ライブ本編最後の曲は1月27日に発売された「僕は僕を好きになる」。

同曲で初めてセンターを務めた山下美月(21)は歌唱前に「初めてセンターをやることを聞いたときは、今の自分にはあまりに背負うものが大きすぎて『逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ』と自分に言い聞かせていた」と不安を吐露。それでも「メンバーやスタッフさん、ファンの皆さんのおかげで自分は1人じゃないんだと思えた。まだ自信はありませんが、自分のことをちょっとだけ好きになれた気がします。皆さんに笑顔を届けることを誓います」とセンターとして成長を感じさせた。

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