番記者が開幕ロースター予想【大谷所属エンゼルス編】

メジャーリーグ公式サイトでは各球団のビートライター(番記者)が担当球団の開幕ロースター26人を予想している。大谷翔平が所属するエンゼルスの担当はレット・ボリンガー記者。今オフ、ペリー・ミナシアンGMは先発、ブルペン、捕手、遊撃手、外野手とチームの穴を埋める補強を着実に進めてきたが、2014年以来7年ぶりのポストシーズン進出を目指す今季、エンゼルスはどのようなメンバーで開幕を迎えることになるのだろうか。

ボリンガー記者の予想は投手13人、野手12人、二刀流1人の合計26人。大谷について「今季は二刀流に再挑戦する。昨季は肘と前腕の故障により2試合しか登板できなかったが、現在は健康だ。エンゼルスはアグレッシブに彼を起用していくプランを持っており、先発投手と指名打者を兼任させる」と述べている。これまでは週に1度のペースで先発し、指名打者として週に3~4試合出場していたが、具体的な起用プランはまだ明らかにされていない。

捕手はマックス・スタッシとカート・スズキの2人体制。昨季急成長を見せたスタッシを経験豊富なスズキがサポートする形になりそうだ。内野は一塁ジャレッド・ウォルシュ、二塁デービッド・フレッチャー、三塁アンソニー・レンドン、遊撃ホゼ・イグレシアスの4人がレギュラーで、バックアップとしてフランクリン・バレートが控える。バレートはルイス・レンヒーフォ、ロベル・ガルシア、フィル・ゴスリンらと控えの1枠を争う見込みだ。

外野は左翼ジャスティン・アップトン、中堅マイク・トラウト、右翼デクスター・ファウラーの3人がレギュラーで、テイラー・ウォードが控えに入るとの予想。ジョン・ジェイやフアン・ラガレスがマイナー契約で加入しており、控えの1枠はスプリング・トレーニングで競争となる。有望株のジョー・アデルは昨季攻守に未熟さを露呈したため、今季はマイナースタートが濃厚だ。

野手の最後の1枠は10年契約のラストイヤーを迎えたアルバート・プーホルス。基本的には大谷欠場時に指名打者を務めることになるが、相手先発投手が左腕の試合では、左打ちのウォルシュに代わって一塁を守るケースも出てくるだろう。

先発ローテーションはディラン・バンディ、アンドリュー・ヒーニー、グリフィン・キャニング、ホゼ・キンターナ、アレックス・カッブに大谷を加えた6人で形成される。チームがポストシーズン進出という目標を達成するためには、各投手が自己ベスト級の成績を残すことが必要不可欠となる。

ブルペンの8枠はライセル・イグレシアス、タイ・バットリー、マイク・マイヤーズ、フェリックス・ペーニャ、ハイメ・バリア、アレックス・クラウディオ、ジュニア・ゲラ、ホゼ・アルベルト・リベラという予想。ボリンガー記者は「イグレシアスからクラウディオまでの6人は故障がなければ開幕ロースター入り確実」と述べており、残り2枠を多くの候補者が争うことになる。なお、リベラはルール5ドラフトで獲得した選手のため、開幕ロースターから漏れる場合は前所属球団(アストロズ)に返却される。

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