横粂勝仁氏 リコール署名不正問題の“主犯”に言及「高須院長や河村市長は…」

横粂氏

元衆院議員で弁護士の横粂勝仁氏(39)が224日、自身のユーチューブチャンネルで動画を更新。愛知県の大村秀章知事へのリコール署名運動に不正疑惑が持ち上がっていることについて見解を語った。

高須クリニックの高須克弥院長と河村たかし名古屋市長が中心となって始めたリコール運動は提出された署名約43万人分のうち、80%以上にあたる約36万人分が無効と判断されていた。さらに、佐賀県内でアルバイトを雇って、署名の偽造が行われていた疑惑が噴出。地方自治法違反容疑で愛知県警が捜査をしている。

横粂氏は「いろいろと憶測が飛び交っている。リコールを成立させたい側の犯行だという意見もあれば、リコールされないように混乱させるためのスパイ説というのもある」と説明。その上で、「個人的に思うのは(署名偽造に)800万円程度かけて、リコールされたくない側のスパイというのは無理がある。お金をかけずに混乱させる手法はあるので」とスパイ説を退けた。

となれば、リコール運動側の内部犯行と考えているということか。「お金かけてまで署名数を増やしたのはリコールしたい側の犯行ではないか。前面に立たれていた高須院長や河村市長がずさんな犯罪に手を染めるのは私には想定できない。法的には関与していないのではないか」

とはいえ、首謀者について横粂氏は〝素人〟ではないと指摘。手際が良すぎるというのだ。また、今回のリコールのきっかけが国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」における企画展「表現の不自由展・その後」だったことも大いに関係しているという。

「思想的なもので大村知事を辞めさせようとした人が資金提供、または関与して人を送り込んで署名の足りない部分をインパクト高めるためにやってしまった事件かと思っています」と持論をまとめた。

この日、愛知県警は選挙管理委員会などを家宅捜索。事件の全容解明が待たれる。

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