【大相撲】部屋継承の新時津風親方「いい雰囲気でやっていければ」

大相撲の時津風部屋を継承した時津風親方(35=元幕内土佐豊)が24日、代表取材に応じた。

前師匠の元幕内時津海(47)が、初場所中に相撲協会が定める新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反して退職。この日までに部屋を継承する手続きが完了した時津風親方は「緊張感はすごくあります」と話す。歴代最多69連勝の横綱双葉山が開いた「双葉山相撲道場」をルーツとしているだけに「伝統の部屋なので、その重みを感じているところです。双葉山関の興した部屋でもありますので」という。

大関正代(29)や幕内豊山(27)を挙げ「うちの部屋は今、すでに勢いがあると思います。大関もいるし豊山もいる。幕下も上位にたくさん上がってきている。部屋の雰囲気もいいですし、それを継続しつつ、いい雰囲気でやっていければいいと思います」。

また、指導では「自主性」を重視。「やらされてやるのは好きじゃないですし、今の時代に合った、自分で考えてやっていけるような力士にしていければ。うちの部屋は自主性のある子が多いと思うので、そこを伸ばしてあげられれば」と意気込んでいる。

初場所では惜しくも優勝を逃した正代だが「伸び伸びやってきた結果が今なので、相撲のスタイルもありますし、今まで通り伸び伸びと育っていければいいですね」と、今後の期待は大きい。新体制で迎える3月場所に注目だ。

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