シマノから「巨大魚専用」ストロングベイトリールが遂に降臨!『スコーピオンMD』【ルアマガ+のフィッシングショー】

名称だけでもおよそ見当がつくだろうが、サイズ番記が「300」であると知ればこのリールの正体が明確にイメージできるのではないか。全長30cmクラスのマグナムベイトすら珍しくなくなった昨今、モンスターハンティング専用機が満を持してデビューを果たす!!

スコーピオンMD(シマノ)

MD300XGLH
MD300XG

【スペック】
300XG/300XGLH
●ギア比:7.9
●最大ドラグ力(kg):8.0
●自重(g):320/315
●スプール寸法(径mm・幅mm): 43・22
●ナイロン糸巻量(lb-m):16-210、25-135
●最大巻上長(cm/ハンドル1回転):107
●ハンドル長(mm):45/51
●ベアリング数(BB/ローラー):7/1
●価格:36,000円(税抜き) 
※右ハンドルモデルは5月、左ハンドルモデルは6月発売予定 ※XG=エキストラハイギア仕様

2タイプのハンドルを選べる!

スコーピオンMDには2タイプのハンドル長が用意されている。上記画像の1枚目が55mmのロングハンドルモデル、2枚目が45mmの標準仕様。ノブの形状も異なることに注目したい。

マグナムゲームをテクニカルにこなすもうひとつのスコーピオン

MDはモンスター・ドライブの意。その名のとおり、モンスター=記録級の巨大魚をターゲットとして視野に入れた「剛のリール」である。

と、こう書くと、その力強さにのみ注目しがちだ。実際、筐体は300番であり、最大ドラグ力も8kg(バス用の標準機は5kg前後)、糸巻量はナイロン25lbを135mと、スペックからもマグナムゲームに特化していることがわかる。

しかし、そこはやはりシマノ。糸巻量を確保する深溝でありながら、薄肉&ナローで設計された低慣性スプールが、8ピン仕様のSVSブレーキと相まってキャスタビリティに貢献する。ジャイアントベイトすら精度高く、遠くへ、バックラッシュを制御しつつキャスト可能なのだ。

8ピンSVSと低慣性大径スプールがストレスのないキャストを可能に!

定評のあるシマノ独自のブレーキシステムSVSを対ジャイアントベイト用に8ピンで構成(従来は6ピン)。43mmの大径スプールは肉薄化とナロー化によって充分な糸巻量を確保しつつ低慣性を実現している。これらの相乗効果が優れた遠投性とアキュラシー、バックラッシュのしにくさへと繋がるのだ。

さらにマイクロモジュールで組んだエキストラハイギアは、疲労につながるジャークなどロッドワークでのルアーアクションをリーリングによって完遂させてくれる。

雑味のない巻き感が、操作性および感度の向上に直結

ギアの歯を細かく密に、多数かみ合わせることで極めて滑らかな駆動を生むマイクロモジュールギアを搭載。巻き心地はシルキーそのものであり、リトリーブ時の感度向上にもひと役買う。

つまり、ジャイアントベイト、マグナムベイトだからこそ欠かせない、より精度の高いアプローチが実現できるということだ。

シマノインストラクター陣のインプレッションは!?

「異次元の『投げる、巻く』を体感出来るリール 」by奥田学

奥田学(おくだ・まなぶ)日本におけるビッグベイトゲームの草分け的存在だが、フィネスな釣りにも一家言をもつ死角無きエキスパート。琵琶湖のでかバスハンターとしても名を馳せる。

奥田「8ピンのSVSで300g以上のジャイアントベイトがストレスなく投げられる。最大巻き上げ長107cmのエキストラハイギアだから、リーリングジャークでキレのあるダートを演出できる。まず特筆すべきはこの2点。ゲームの質が間違いなく変わりますよ」

また、上記画像で奥田さんが換装しているハンドルは、今年度新たに夢屋からリリースされる『ウルトラストロングハンドル』。ハンドル長も既存とは異なった48mm、55mmで大型ハンドルノブも搭載。さらにパワフルな巻きを求めるならこちらのカスタムパーツも見逃せない。

奥田さんの解説動画&村田基さんによる実釣動画も必見だ!!

シマノの2021年新製品情報をもっと見る!

© 株式会社 内外出版社