違法宝くじで一攫千金を目指す孤児の少年描き、ベトナムのタブーに切り込む 「走れロム」公開決定

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危険な違法宝くじで一攫千金を目指す孤児の少年を描き、ベトナムのタブーに切り込んだ映画「走れロム」が、6月より劇場公開されることが決まった。

「走れロム」は、ベトナムのサイゴン(ホーチミン)の裏町を舞台に、孤児の少年ロムが夢を叶えるために巨額の当選金が手に入る違法宝くじに挑む姿を描いた作品。釜山国際映画祭ニューカレンツ部門最優秀作品賞や、ファンタジア国際映画祭最優秀新人作品賞を受賞する評価を受けている。監督は、本作が長編デビュー作となる新鋭チャン・タン・フイ。プロデューサーには、「青いパパイヤの香り」「シクロ」で知られるベトナム生まれの映画監督トラン・アン・ユンが名を連ねる。

ベトナムで社会問題となっている”違法くじ”を描いたことで、当局の検閲によって修正を余儀なくされたが、ベトナムでの公開ではヒットを記録。日本でも修正バージョンが公開される。6月の劇場公開に先立って、3月5日より開催される第16回大阪アジアン映画祭の特別招待作品部門で、日本初上映される。

走れロム
2021年6月ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
配給:マジックアワー
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