今年の折田先生像はゾロリの子分イノシシ 「まじめにふまじめな学風に多大な功績」 

「かいけつゾロリ」に登場するキャラクターになった今年の折田先生像(2021年2月25日午前、京都市左京区・京都大)

 一般選抜(一般入試)の2次試験が始まった京都大の吉田南キャンパス(京都市左京区)に25日、恒例の「折田先生像」がお目見えした。今年は児童書やアニメで知られる「かいけつゾロリ」に登場するイノシシのキャラクター。大学周辺では看板を手に持ち、受験生にエールを送る学生の姿も見られた。

 張りぼての像は同キャンパスにあった旧制第三高等学校の初代校長・折田彦市の銅像にちなみ、毎年現れる。2次試験が終わると姿を消し、制作者は謎に包まれている。

 大きな目が愛くるしくオレンジ色の服を着た姿で、近くには「折田彦市せんせは、ゾロリせんせの子分としていたずらに尽力し、京大にまじめにふまじめな学風を築くために多大な功績を残した」と記した看板が置かれていた。ほかにも、顔出し看板の折田先生像など数体が見られ、受験生は喜んで写真を撮ったり不思議そうに眺めたりして試験室に向かっていた。

 また大学周辺では、新型コロナウイルスの感染拡大の中で疫病逃れのモチーフとして多くの人に広がった妖怪「アマビエ」や、アニメのキャラクターなどが描かれた看板を手で支えながら「頑張れ」と受験生を応援する学生もいた。

© 株式会社京都新聞社