CAN、歴史的ライヴ音源を最高の音質でお届けする『CAN:ライヴ・シリーズ』始動! 第1弾は5月28日発売! ダイジェスト音源公開!

クラウトロックを象徴するバンドの一つ、CANの『CAN:ライヴ・シリーズ』が始動する。

その第1弾として『ライヴ・イン・シュトゥットガルト 1975』(Live in Stuttgart 1975)がMUTE/Spoonレーベルより5月28日に発売されることとなり、ダイジェスト音源が公開された。

CANは1968年にケルンのアンダーグラウンド・シーンに初めて登場し、初期の素材はほとんど残されていないかわりに、ファン・ベースが拡大した1972年以降は、ヨーロッパ(特にドイツ、フランス、UK)で精力的にツアーを行ない、伝説が広がるにつれ、多くのブートレッガーが集まってきた。

『CAN:ライヴ・シリーズ』は、それらの音源の中から最高のものを厳選し、イルミン・シュミットとルネ・ティナーによる監修で、21世紀の技術を駆使して、重要な歴史的記録を最高の品質でお届けする。

小説家であり、よく知られたCANファンであるアラン・ワーナーは言う──「彼らのライヴ・パフォーマンスは、壮大な物語が語られているかのようだ──異なる章からなり、気分や天候、季節、異国情緒あふれる風景など、変化に富んだ小説のような」

60年代後半に結成され、10年余りで解散したCANの、ヒプノティックなグルーヴと前衛的なインストゥルメンタルのテクスチュアの、前例のない大胆なマリアージュは史上最も重要で革新的であり、これらのアルバムがバンドの全く異なる視点を明らかにしてくれる。

ジャムでは、おなじみのテーマ、リフやモチーフが飛び出し、波紋を広げるのが聴こえてくるが、多くの場合、それは渦巻く群衆の中で束の間、認識された顔に過ぎない。

他にも、公式アルバムでは採用されなかった音楽を聴くことができる。CANはこれらの録音で、スタジオ・ワークを行なう時よりもさらに極端な範囲にまで到達する──メロウ、アンビエントなドリフト・ロックから、彼らが“ゴジラズ”と称したホワイド・ドワーフ(白色矮星)状態における、音がメルトダウンする瞬間まで。また彼らが分刻みのリズムを追いかけて合わせていく過程にも、メンバーが共有していた並外れた音楽のテレパシーを聴くことができるのだ。

【CAN‏ プロフィール】

CANはドイツのケルンで結成、1969年にデビュー・アルバムを発売。

20世紀のコンテンポラリーな音楽現象を全部一緒にしたらどうなるのか。現代音楽家の巨匠シュトックハウゼンの元で学んだイルミン・シュミットとホルガー・シューカイ、そしてジャズ・ドラマーのヤキ・リーベツァイト、ロック・ギタリストのミヒャエル・カローリの4人が中心となって創り出された革新的な作品の数々は、その後に起こったパンク、オルタナティヴ、エレクトロニックといったほぼすべての音楽ムーヴメントに今なお大きな影響を与え続けている。ダモ鈴木は、ヴォーカリストとしてバンドの黄金期に大いに貢献した。2020年に全カタログの再発を行い大きな反響を呼んだ。2021年5月、ライヴ盤シリーズ第1弾『ライヴ・イン・シュトゥットガルト 1975』を発売。

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