世界中の映画ファンを熱狂させた究極のカルト映画『不思議惑星キン・ザ・ザ』を"新解釈"完全アニメ化! 制作から8年、沸き上がる待望の声にお応えして『クー!キン・ザ・ザ』が遂に日本上陸・初公開!

1989年、2001年、2016年と三度劇場公開され、「クー!」という意味不明な言葉で多くの熱狂的なファンを生んだ1986年ソ連製SF映画『不思議惑星キン・ザ・ザ』をゲオルギー・ダネリヤ監督自らアニメ化した『クー!キン・ザ・ザ』が制作から8年、沸き上がる待望の声にお応えして遂に日本初上陸・初公開となることが決定した。

5月14日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開となる。また、ポスタービジュアルも完成。ダネリヤ監督の遺作となった本作の存在は日本でも知られていたが、満を持しての初公開となる。

なお、オリジナルの実写版『不思議惑星キン・ザ・ザ』は80年代当時本国ソ連でなんと1,570万人もの動員を記録したとんでもない作品。だがロシア以外では映画祭を除くと正式な劇場公開はほとんどされておらず、ロシア以外で最も配給、流通されているのはここ日本となる。

合言葉はクー! モスクワの街角から銀河の最果てにワープ?

著名なチェリストのチジョフとDJ志望の青年トリクは、雪に覆われたモスクワの大通りでパジャマ姿の裸足の宇宙人と遭遇する。そして思いがけずキン・ザ・ザ星雲の惑星プリュクにワープしてしまう。そこは見渡す限りの砂漠に覆われ、身に着けるズボンの色によって階級が分かれた場所だった。ほとんど「クー!」(名詞・形容詞・副詞・感嘆詞など)しか言葉が存在しない異星人たちを相手に地球に帰ろうと2人は奮闘を始めるのだった。

カルトSF映画の傑作として世界中で多くのファンを生んだ、実写版『不思議惑星キン・ザ・ザ』をゲオルギー・ダネリヤ監督自ら、アニメ化したのが本作だ。社会主義体制の真っ只中で制作された実写版を、レトロ感溢れながらSFタッチの未来を感じさせるアニメで再構築した。“キン・ザ・ザ”界を象徴する釣鐘型宇宙船の浮遊感は、ゲオルギー監督が実写版では再現できなかったアニメならではの珍妙なリアルさを描き出している。

実写版は当時のソ連の政治体制を皮肉めいた視点で描いたと評されたが、『クー!キン・ザ・ザ』は、大きな変革の波にあった現代のロシアを戯画化して風刺する。ゲオルギー・ダネリヤ監督は本作の完成後、2019年に88歳で逝去し、遺作となった。

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