ANI(スチャダラパー)、サイプレス上野、ダースレイダーなどヒップホップヘッズに語り継がれるマスターピース! ヒップホップ黎明期を記録したドキュメンタリー映画『Style Wars』の冒頭映像が特別解禁!

ヒップホップ黎明期を記録したドキュメンタリー映画『Style Wars』が3月26日(金)より渋谷ホワイトシネクイント、新宿武蔵野館ほか全国ロードショーとなる。

本作は、1970~80年代初頭のNY・サウスブロンクスで生まれたスプレー・アート“グラフィティ”をテーマに取り上げ、ラップやブレイキン(ブレイクダンス)など、のちに“ヒップホップ”として人々を魅了するカルチャーの生まれ落ちる瞬間フィルムに捉えた貴重なドキュメンタリー。同時期に制作された『Wild Style』(1982)とともに、ヒップホップヘッズのバイブルとして語り継がれてきたが、日本ではDVDがリリースされたものの劇場未公開となっていた。

今回の公開に合わせて、本編冒頭映像が解禁された。地下鉄が通りすぎる様子からタイトルロゴが現れ、クラシックの荘厳な音色から終電とともに車庫に戻る地下鉄が撮影されており、曲の転調とともに、地下鉄に自身のサインを描く(=ボムする)少年たちが次から次へと登場。NYに生きるグラフィティライターたちの衝動を浮き彫りにさせている。

本作のオープニングについて、監督のトニー・シルバー(1935〜2008)は、

「映画は暗闇から始まる。そのアート作品は暗闇の中で生まれる。そして、光の中へ飛び込み、皆がそれを見る。好きだろうと嫌いだろうと、そばにある。そういう感じを映画のオープニングで表現したかった」

と当時コメントしている。

さらに、日本ヒップホップ界を牽引するANI(スチャダラパー)、サイプレス上野、ダースレイダーとともに、パリ五輪の正式種目となったブレイクダンス界を牽引するBBOY KATSU ONE、MC KENSAKUからもコメントが到着した。

ヒップホップ初期を捉えた貴重なドキュメンタリー。これ観るとスゴいワクワクする。ストリートアートに少しでも興味があるなら、観た方がイイと思います。

──ANI(スチャダラパー)

マジで映画館のスクリーンで見られるんですか?

先輩から回されたコピー&コピーの裏ビデオで出会った俺としては即死案件!

世代を超えても俺たちがやるべき事は、自分を出し続ける闘いでしょ。

──サイプレス上野(ラッパー)

つまらない間違いを繰り返す 街並みを塗り替える! 振り返ると浮かび上がるあのヴァイブス。KASE2の「スタイル」の言い方が世界で一番かっこいい。なぜって? そりゃキングだから。社会には外側がある。それに気づくためには壁を見ろ! 電車を見ろ! 気をつけるのは3番目のレールだけだ。

──ダースレイダー(ラッパー)

若者の行き場のないパワーを「アート」という形に変え、「自分を表現する」ということ。どんな形であれ、「自分を表現する事」を見つけると強い。特に今の若い世代には大切な事を教えられている気がします。

──BBOY KATSU ONE(MIGHTY ZULU KINGZ / READY TO ROCK)

何が正解かも分からずカルチャーの0から1を創り出したレジェンドたち。違法な事も承知でプライドを掛け、命を燃やした時代があった。現代に繋がる大切な世界的歴史です!

──

MC KENSAKU(ex BRONX・MC・Bboy)

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