【2021Jリーグ大予想】武田氏 最強王者・川崎に死角なし リーグ戦は総合力で圧倒

武田修宏氏

【2021Jリーグ大予想 本紙評論家・武田修宏氏】最強王者に死角はないのか。J1は26日に川崎―横浜M戦(等々力)で開幕する。今季は20チームが参戦し、J2降格が4チームになる中、新型コロナウイルスの影響でまだ来日できない外国人選手がいるなど、例年とは違う状況でスタートする。元日本代表FW武田修宏氏(53)が大本命とする昨季王者の川崎にFC東京やG大阪、名古屋など強豪クラブが迫る。群雄割拠のJ1戦線を本紙サッカー取材班が大予想した。

優勝は川崎かな。一発勝負のカップ戦ならともかく、リーグ戦となると、総合力で他チームを圧倒するんじゃないかな。

目を引くのは得点パターンの多さ。サイドからでも中央からでも、それに高さを武器にしたセットプレーも得点源にできている。それに後半途中からスタメンレベルが出せる選手層の厚さも強み。昨季もMF三笘薫(23)やFW小林悠(33)が途中出場して得点を重ねてきたし、今年も同じようなシーンが何度も見られるはずだよ。

キーマンは新加入のMFジョアン・シミッチ(27)。昨季はMVP級の働きをしたMF守田英正(25)がポルトガル1部サンタクララに移籍したし、どこまで中盤で存在感を発揮できるかが、昨年のような独走Vとなるかのポイントになると思う。あとはアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の日程と、どこまで勝ち進むかも川崎のリーグ戦を左右するのは間違いないね。

2位にはFC東京を挙げたい。昨年、一昨年もシーズン途中に主力が移籍したり、負傷者が出るなど1年を通して戦力が揃わない状況が続いたけど、今季はその不安がなさそうなのはプラス。これは3位の鹿島にも言えることだけど、どちらも今年はACLがないので日程的にも余裕が生まれる。じっくり対戦相手を分析する時間もつくれるだろう。

4位は名古屋。ACLもあって日程的にはキツくなるけど、FW柿谷曜一朗(31)やMF斎藤学(30)といった元日本代表を補強しているし、これくらいやってもおかしくはない。5位は豊富な資金力と、4月に復帰予定の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(36)に期待して神戸とさせてもらった。

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