「森友」籠池理事長が管財人を刑事告訴 NHK党・立花党首とは“決別”強調

管財人を刑事告訴した籠池氏

学園再建に全集中。民事再生中の学校法人「森友学園」の籠池町浪理事長が25日、大阪市内で記者会見を開き、学園管財人の疋田淳弁護士ら2人の解任を大阪地裁に申し立てるとともに、大阪府警に刑事告訴したと発表した。

籠池氏と代理人の南出喜久治弁護士によると、疋田氏らは学園側に相談もなく、運営する塚本幼稚園の休園を地裁に申請。許可が下りると「3月31日をもって休園し、園児は退園、従業員は解雇する」との通知を行った。

こうした行為について「管財人らは森友学園を再生させるために真摯に努力する義務があるにもかかわらず、生殺与奪の権を不当に行使して、園児募集の停止、園児の退園、従業員の解雇を行い、寄付を拒絶するのは再建と真逆の方針を打ち出している。著しい善管注意義務および背任行為だ」として、疋田氏らの解任を地裁に申し立てるとともに、大阪府警に民事再生法違反(特別背任)と背任罪で告訴。また、地裁に対し、休園許可決定の取り下げを求めた。いずれも受理されたという。

籠池氏は「時間が限られている中で園を守るにはこうするしかなかった。未来を担う子供さんが集う場所を守りたい。管財人と真正面から戦っていく。一歩も引くつもりはない」ときっぱり。

南出弁護士も「刑事が進行したからといって学園が救済されるわけではない。これは後始末の問題。時間的に待ったなしの状況で、強引とも思われるがこれしか方法がなかった。足を引っ張るだけの人は一日でも早く辞めていただいて自主再生の道を進めたい」と、休園を食い止めることが最重要との認識を示した。

籠池氏といえば、学園への寄付金を巡り、NHK受信料を支払わない方法を教える党の立花孝志党首と“決別”したが、籠池氏は「寄付金も返しましたし、もう終わったことのひとつかなと。休園を止めることに専念したいですし、そこには関わってほしくない」と語った。

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