英王室からの完全離脱が決まったばかりのヘンリー王子&メーガン妃が、今度は大英帝国の旧領土で構成される英連邦加盟国への新たな支援プロジェクトを始動したと米誌「ピープル」が24日伝えた。
同誌によると、新プロジェクトは、自然災害の被災者に食事を提供する支援団体「ワールド・セントラル・キッチン」(WCK)が、王子夫妻が運営するチャリティー団体「アーチウェル基金」と共同で災害に脆弱な地域に支援センターを設置するというもの。
その最初の支援センターがカリブ海の島国ドミニカで完成したことをWCK創設者で著名シェフのホセ・アンドレス氏が同日、明らかにした。
ドミニカなど西インド諸島は毎年のようにハリケーン被害を受けることから、同センターは今後の災害に備えて避難所となる学校施設内に太陽発電を使ったキッチンを設置。同時にWCK主導で、非常時に被災者のための食事を調理する人材育成プログラムを実施するとしている。
WCKとアーチウェル基金は今後、カリブ海など、他の地域の英連邦加盟国にも、災害時の拠点となる支援センターを建設していくという。
そんな中、英王室が先週、ヘンリー王子夫妻の処遇を決定したことにより、同夫妻の名誉職が全てエリザベス女王に返上された。
その一つが王子と同妃が女王からそれぞれ託されていた英連邦の若者を育成する慈善団体「クイーンズ・コモンウェルス・トラスト」の理事、副理事職だった。
ヘンリー王子夫妻は「正式な称号の有無に関わらず、これまで代表を務めてきた組織を支援し続ける」としており、今後、同トラストとの関係も注目される。