米「ネットフリックス」が韓流コンテンツをさらに強化 約530億円の投資を発表

テッド・サランドス氏(ロイター)

世界最大規模の米動画配信サービス「ネットフリックス」は25日、韓国発の映画やドラマなど、新たな韓流コンテンツの製作に今年5億ドル(約530億円)投資することを発表したと米CNBCが報じた。

CNBCによると、ネトフリは韓国で2015年から5年間にすでに約7億ドル(約743億円)を投入。既成の韓流作品購入に加え、脚本家キム・ウニによる人気のホラーシリーズ「キングダム」などを含む、オリジナル作品80本以上を同国で製作した。

ネトフリの共同最高経営責任者兼最高コンテンツ責任者のテッド・サランドス氏は「ここ2年、世界中で韓国発の韓流コンテンツが愛され、世界中で視聴されている」と説明。「韓国への取り組みを強化している。今後も投資を継続し、豊富なジャンルやフォーマットの韓国人作家との共同作業を進める」と明言した。

CNBCは韓国映画が近年、国際的に認知度を高めていると指摘。昨年の米アカデミー賞で作品賞や監督賞など4部門を受賞したポン・ジュノ監督の「パラサイト 半地下の家族」の例を挙げた。

また、ネトフリはここ数年、アジア太平洋地域に力を入れているとし、特に韓国やインド、東南アジアなどを将来の発展市場とみているとCNBCは分析。実際、ネトフリは16年から200本以上の映画やドラマをアジアで製作したとしている。

ネトフリの契約者数は昨年12月末時点、世界で2億370万人に上り、うち2500万人がアジア太平洋地域。日本での加入者数は500万人を超えている。

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