県西地域では唯一人口増加を続けている神奈川県開成町は2021年度から、新たに小田急線開成駅前周辺で土地区画整理事業を始める。駅南部の人口急増地域と同駅が新たな幹線道路で直結することになり、町の新たな玄関口となる。府川裕一町長は「町をさらに元気にするためには商業施設も誘致しにぎわいを創出していく。人口2万人を目指す」と期待している。
新事業地は開成駅から県道720号を挟んで西側に位置する住宅地(約3.9ヘクタール)。駅前ロータリーから直結する形で新たに全長210メートルの都市計画道路を整備。15年に土地区画整理が完了した「みなみ地区」の住宅街と同駅とが一本道でつながることになる。
総事業費は約40億円を見込み、町は新たな特別会計を創設して21年度予算に2億3200万円を計上した。4月に県の事業認可を受けて買収交渉や造成に本腰を入れる。28年度内に整備を終え、清算期間を含め34年3月までの事業完了を目指す。