プロ野球の横浜DeNAベイスターズの親会社でIT大手ディー・エヌ・エー(DeNA)は25日、サッカーのJ2リーグ(J2)のSC相模原の経営に参画すると発表した。DeNAは4月に株式の19%を取得し、トップスポンサーとして協賛するほか、取締役2人と数名の社員が出向する。
この日のJリーグ理事会で承認された。DeNAはバスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の川崎ブレイブサンダースを含め、神奈川県内で3チーム目のプロスポーツクラブの運営に当たる。
オンライン上で行われた同日の記者会見で、DeNAの對馬誠英スポーツ事業本部長(42)は「これまでに野球とバスケットボールで培ったスポーツビジネスのノウハウを生かし、競技や地域をまたいでにぎわいを創出したい」と述べた。同社によると、クラブのエンブレムや名称の変更などは検討していないという。
元日本代表でSC相模原の望月重良会長(48)は「DeNAはクラブの成長発展を加速させてくれる魅力的なパートナーと確信した。スポーツを通じて、人づくり、町づくり、未来づくりというビジョンは合致している」と話した。
SC相模原は望月氏が中心となり、2008年2月に設立。アマチュアの県社会人3部リーグからスタートし、6年でJ3に昇格した。2020年シーズンは2位でJ2昇格を決め、28日には京都との開幕戦を控える。