地元出身、モータースポーツ好きの元MLB投手がセブリング12時間のグランドマーシャルに/IMSA

 3月20日にIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の第2戦として行なわれる第69回セブリング12時間レースにおいて、地元ハイランズ郡出身の元メジャーリーグ・ベースボール(MLB)選手、トーマス(トム)“フラッシュ”ゴードンがグランドマーシャルを務めることが明らかとなった。

 現在53歳のゴードンはセブリング・インターナショナル・レースウェイから15マイル北にあるエイボンパーク高校の出身。1986年のMLBドラフト6巡目でカンザスシティ・ロイヤルズから指名を受け、以降24年間プロ選手として活躍した。1988年にメジャーデビュー、翌年初めてメジャーでフルシーズン出場し、ルーキー・オブ・ザ・イヤーの投票で2位に。この年、ゴードンは153奪三振をマークしたことで“フラッシュ”というニックネームを得た。

 モータースポーツの熱心なファンでもあるゴードンはセブリング12時間レースを何度も観戦しているほか、ここ9年間はNASCARのデイトナ500も欠かさず観戦しているという。

「ハイランズ郡のコミュニティ全体は私にとって非常に意味があり、子どもの頃の重要な部分だった」とゴードンは述べている。

「第69回セブリング12時間レースのグランドマーシャルを務めることができ、光栄だ。レースウェイはこのコミュニティの大きな部分を占めており、どこに行っても人々はセブリングのことを知っている」

「レースウェイと私は、このコミュニティに恩返しをするという共通の目標を共有している。引き続き地元で彼らのチームと協力し、IMSAおよび12時間レースのさらなる大きなファンとなることを、楽しみにしている」

 ゴードンはMLBのキャリアにおいてオールスターに3度選ばれたほか、通算890試合に出場し138勝・114セーブをマーク。通算1928奪三振、キャリア防御率3.96といった数字を残している。引退前年となる2008年のフィラデルフィア・フィリーズ在籍時には、ワールドチャンピオンにも輝いている。

2020年は新型コロナウイルスの影響により、11月に開催されたセブリング12時間レース

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