昨季は低迷の鷹・バレンティン 小久保ヘッドはどうさばくか?

小久保ヘッド(左)とバレンティン

移籍2年目を迎えるソフトバンクのウラディミール・バレンティン外野手(36)を巡り、新任・小久保裕紀ヘッドコーチ(49)の手綱さばきに注目が集まっている。

ヤクルト時代の実績から4番候補として期待されたバレ砲だが、昨季はパ・リーグの厳しい攻めに苦しみ打率1割6分8厘、9本塁打、22打点。CS、日本シリーズにもチームに帯同こそしたが、出番なくシーズンを終えた。契約最終年の今季こそは、60本塁打の日本記録保持者の意地を見せてほしいところ。ただ、再入国の手続きが整わなかったため、現在は昨季所属した助っ人ではチームで唯一、入国が許可されていない。どのような状態か不明だ。

その間にキャンプでは若手も含めた外野陣が猛アピールしている。昨年の成績を考えても、どこまでバレンティンに“優遇措置”を与えるかという問題も出てくる。もちろん、どのような過程があったとしても復活してくれれば大きな戦力となることも間違いない。

チーム関係者は「新たにどのような状態で来てくれるか分からないが、もしダメなら厳しい立場になるのは仕方がないこと。実績があるから扱いは難しいけど、そこは同じ野手で実績もすごくあり、厳しいことを言える小久保ヘッドがいる。腫れ物のような扱いにするのではなく、うまく回るようにピシッと思いを伝えてくれるんじゃないか」と話した。

なぜか自身のインスタグラムでプライベートを満喫しているような映像を次々とアップしてファンをヤキモキさせたバレンティン。最新の動画ではティー打撃を行う姿を発信してみせた。言うまでもなく誰しもが頼もしい姿で大暴れしてくれることを願っているのだが…。

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