想定外、26キロ ロウニンアジ

 2月20日、魚軍団所属の宮平聖也さんは尾長グレ狙いで、釣り仲間4人と1泊2日で那覇一文字の北の新堤に渡った。日中はフカセ釣りをしたが、魚の活性が低くほとんど釣れなかった。日没後はタマンを狙って日中に釣れたオヤビッチャの切り身を餌に仕掛けを投げ込んだ。餌取りのアタリもないまま、夜中の3時となり、餌を付け替えて再び仕掛けを遠投。竿(ざお)を竿立てにセットしようとしたら、いきなりひったくられるようなアタリがあり、リールからものすごい勢いでラインが引き出された。

 なすすべもないまま50メートルほど引き出された所でようやく魚の走りが止まった。ポンピングしながらリールを巻くと、ゆっくりと寄せることができた。ヒットしてから10分ほどで足元まで寄せることに成功、ライトに浮かび上がったのは20キロオーバーのロウニンアジ。想定外の大物に釣った本人も同行したメンバーも大慌て。タマン用に持参したタモ網で取り込もうとしたが、壊れてしまった。

 その様子を見ていた大物狙いの人がギャフを持って駆けつけてくれて、無事に堤防に引き上げることができた。これが自己記録となる123センチ、26.6キロのロウニンアジで、周りに居た釣り人からも祝福の嵐。宮平さんは想定外の大物を釣り上げることができたのは、同行者をはじめ協力してくれた釣り人たちのおかげだと感謝した。

(おきなわ釣り王国社・仲栄真修)

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