菅義偉首相(72)の長男・正剛氏らから高額接待を受けた山田真貴子内閣広報官(60)をめぐり、野党が攻勢を強めている。
菅首相が山田氏の広報官続投を決めたことで、事態は泥沼化。こういう時こそ説明責任を果たしてもらいたいところなのに、菅首相は26日に予定されていた会見を中止した。
当初は緊急事態宣言を6府県で今月末で解除される見通しを発表するはずだったが、3月上旬にも首相会見が想定されているため「二度手間になる」とばかりに、急きょ見送った。
とはいえ、このタイミングだけに「司会進行の山田氏に国民の視線が注がれるのを避けるため」(永田町関係者)とウワサされている。
こうした状況を踏まえ、山田氏の更迭を迫ったのが立憲民主党副代表の辻元清美衆院議員(60)だ。「まさか〝山田広報官隠し〟のために、国民に説明をしないというような事態を招いているとすれば、山田広報官が障害になっていることになります」と指摘。
続けて「これは国家にとっての損失、国家にとって大きなマイナスに広報官がなっているということのあらわれです。菅さんには(更迭を)考えて頂きたい。今日記者会見をしないのはこの国にとって致命傷になる。みんなの命がかかっているんだから」とした。
国民民主党の玉木雄一郎代表(51)は「自民党長期政権のおごりだ」として、来週3月1日に行われる衆院予算委員会集中審議で、山田氏の再出席を要求している。
会見をドタキャンしたことで、かえって山田氏のクビをしめてしまったようだ。