『きまじめ楽隊のぼんやり戦争』温和な表情からは想像できない怪役までこなす超実力派、初主演を飾る、前原滉とは!

世界が認める新たな才能・池田暁監督、初の劇場公開となる待望の最新作『きまじめ楽隊のぼんやり戦争』が3月26日(金)よりテアトル新宿他にて全国順次公開。個性派俳優が集結した本作で、映画初主演を務め、話題作への出演が絶えない前原滉さんの魅力に迫る。

初主演映画である本作で主人公・露木を務める前原滉。NHK連続テレビ小説「まんぷく」、NHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」、NTV「あなたの番です」や、映画『あゝ、荒野』(17・岸善幸監督)、『とんかつDJアゲ太郎』(20・二宮健監督)などの話題作に出演。

今年に入ってからもTBS「逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!」、TX「直ちゃんは小学三年生」、TBS「俺の家の話」をはじめ、3月には『彼女来来』(3月4日公開)と3月26日公開の『きまじめ楽隊のぼんやり戦争』、2本の主演映画が公開される、“いま”最注目の俳優。

『あゝ、荒野』(2017)では、“自殺”に囚われ大衆の前で思いもよらぬ行動に打って出る自殺研究会会長・川崎敬三を演じきり、岸善幸監督が「天才的な俳優!」と大絶賛。不気味さが際立つ怪演が忘れられないと観客の心を掴んだ。同時期に出演していたNHK連続テレビ小説「まんぷく」では、温和で可愛らしい印象の小松原完二役を務め、そのギャップと幅広い役どころを演じ分ける実力派として注目を浴びた。

昨年公開された『とんかつDJアゲ太郎』(二宮健監督)では、北村匠海演じる主人公・アゲ太郎の愉快な友人たち“三代目道玄坂ブラザーズ”の一人として、加藤諒、浅香航大、栗原類と共演。宇田川ブックセンターの三代目・平積タカシを演じ、全身タイツでのダンス姿や本気のラップを披露。ノらずにはいられない中毒性のある曲と愛おしいキャラクターたちが話題を呼んだ。

初主演作品となる『きまじめ楽隊のぼんやり戦争』は、川を挟んだ隣町と規則正しく戦争している架空の町・津平町が舞台。主人公の露木は、兵隊から音楽隊へ急な異動を命じられ、生活すべてが一転。場所も知らない楽隊兵舎を探して町中をうろうろ。偶然出会った向こう岸の音楽に少しずつ心惹かれていくが…。

独自の作品世界で世界を驚かせた池田暁監督だが、今回も「感情表現をなるべく抑える」という斬新な演出が肝となる作品。前原は「池田監督が求めるお芝居は感情表現がほとんどなくて、僕らが普通に想像するものとは少し違う。でも、これまでやったことのないものに挑戦してみたくなって。思い切って池田監督の世界観に飛び込んでみました」と、新たな挑戦となったことを語った。一足先に本作を鑑賞したマスコミ関係者からも「素晴らしい!」「なんともいえない哀愁が忘れられない」と絶賛の声が上がった。実力派俳優として知名度急上昇中にして記念すべき映画初主演作、お見逃しなく。

ロッテルダム、バンクーバーなど多くの国際映画祭で受賞を重ねてきた池田暁監督。初の劇場公開である本作でも、アキ・カウリスマキ、ロイ・アンダーソンを彷彿とさせるオフビートな笑いや、テリー・ギリアムを思わせる独自の世界観が混ざり合う、異色の才能は全開!斬新なアイデアとオリジナリティーで、いつの時代でもない架空の町の小さな社会が、わたしたちの日常と地続きにあることをユーモアたっぷりに映し出す。

主人公・露木には、これが映画初主演となる前原滉。池田監督の演出ならではの、感情の読めない表情や口調から浮かび上がる、からくり人形のようなキャラクターを見事に演じ切った。さらに、石橋蓮司や竹中直人のほか、橋本マナミ、矢部太郎、片桐はいり、嶋田久作、きたろう等、豪華キャストが集結。唯一無二の作品世界に彩りを加える。第21回東京フィルメックスで日本人監督作品としては初の審査員特別賞を受賞した話題作が、いよいよスクリーンにて公開。

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