話題アニメ「呪術廻戦」学長担当の声優・麦人 原点は人気SF「スター・トレック」人気キャラ

パトリックと似てなくもない麦人(右)

米ドラマ「スター・トレック:ピカード」のブルーレイ&DVDリリース(来月3日)を記念し26日、主人公ピカードの日本語吹替を担当した大御所声優・麦人(76=寺田誠改め)がオンラインイベントに参加した。

50年以上続く人気SFシリーズ「スター・トレック」の最新作で、昔からピカード役はスキンヘッドの英俳優パトリック・スチュワート(80)。年を取り、艦長を引退していたピカードが20年後また宇宙へ飛び出していく話で、俳優も吹替版声優もオリジナルキャストが再集結した。

麦人は権力者や黒幕、悪役の声でおなじみ。いま話題のアニメ「呪術廻戦」でも、京都府立呪術高専の学長・楽巌寺嘉伸の声を担当しているが、ピカード役が「ここまで仕事をやらせていただいている原点」と自負している。

「これに代わる他の持ち役はありませんし、ピカードさんに足を向けて寝られない。様々な演技上のこともパトリック・スチュワートさんの演技を通して教わってると思いますし、身につけていると思います」

一昨年春オファーがあり、同9月から昨年2月頭に収録した。幸いコロナ前で「(声優)全員集まって録ってました」。麦人は「パトリックも前のシリーズから30年近く経ってるわけですよね。向こうは4歳私より年上なのね。“いやぁ元気でこりゃ参ったな~。も~負けてられないな”っていう思いはある」という。

本国ではシーズン2の制作も決まっているが、問題はキャストの年齢だ。MCの映画評論家・有村昆は「パトリックさんも寿命がきちゃう。今、撮らなきゃ撮れない」と指摘。麦人も「コロナで制作が遅れてるみたいなんで、どんだけ遅れちゃうのかちょっと気がかり。なるたけ早くコロナを打ち負かして、制作してもらいたい」と切に願っている。

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