ソラコム、AIカメラ「S+ Camera Basic」に遠隔で画像取得などの操作を試用できるトライアル機能を提供開始

IoTとカメラの組み合わせは、見ることで管理する業務、例えば工場や作業現場の管理、倉庫の荷物管理や生産品の仕上がりチェックをデジタル化する。さらにAIによるデータ分析を加えることで、判断を要する業務も代替、効率化が可能だ。しかしAIカメラの活用時には、カメラの取り付け、ネットワークの選択、AIアルゴリズムを用いたデータの活用という課題があった。株式会社ソラコムは 、AIカメラ「S+ Camera Basic」において、一通りのAIカメラ操作を試用できる「トライアル」機能を提供開始した。S+ Camera Basicは、データの送受信にセルラー回線を利用するため、ネットワーク環境の構築が不要である。また、エッジ処理ができ、専用のコンソールからアルゴリズムを遠隔操作で更新可能だ。OS停止時も自動で再起動するため、設置作業以外で現場に赴く必要がない。ユーザーが開発したアルゴリズムだけでなく、ソラコムが提供する身近な利用を想定した6つのサンプルアルゴリズムも利用できる。価格は54,780円(税込)となっている。

同機能は、パソコンから専用画面を通じてS+ Camera Basicの一通りの操作を試すことができる。具体的には、ソラコムが管理するカメラにアクセスし、AIカメラを用いた遠隔からの画像取得、必要な情報のみを切り出すことで通信料を節約する「画像切り出し」、紙や電光掲示板といったアナログ情報をデジタル化する「文字読み取り(OCR)」等のAIプログラムのインストールと実施、結果の閲覧が可能だ。SORACOMのアカウントがあれば無料で利用できる。また、ソラコムはAIカメラ活用をこれから始める人向けに、用途別にIoTシステム開発の手順を解説するIoT DIYレシピ「計測器のデータの可視化」「人物検知」を公開し、学びをサポートする。

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