中日期待の2年目・石川昂 超過酷…一軍昇格ノルマは「福留級」3打席連続弾!

高いハードルを課された中日・石川昂

一軍へのハードルは高い。中日の一昨年のドラフト1位・石川昂弥内野手(19)が仁村徹二軍監督(59)に〝3打席連続本塁打指令〟を一軍昇格のノルマに課された。

将来の4番候補・石川昂は26日に沖縄・読谷での二軍キャンプを打ち上げ「振る力がついた。去年とは大きく違う」と成果を口にしたが、今後は二軍選手として春季教育リーグで研さんを積むことになる。

石川昂に開幕一軍の目はあるのか? 仁村二軍監督は「とにかく一軍にいる選手よりも、これは絶対に打つわ…とならない限りはどこも守るところがない。いるだけでいいというビシエド、高橋周平らとは違う。それもヒット、ヒット、ヒットではなく長打をガーンといかないと。まだまだそこにはいかない」と指摘する。

物足りなさを打破するにはインパクトのある活躍が不可欠だ。「ドラフト1位」の看板はあっても、結果が伴わなければ一軍に推薦できない。仁村二軍監督が例に挙げたのは2000年秋に沖縄で開催されたハイサイ・リーグでの当時プロ1年生だった福留のブレークぶり。同10月20日の日本ハム戦で3打席連続本塁打したシーンを振り返り「どんな投手だろうが、まぐれで3打席連続本塁打は打てない。福留が若いときに名護で3打席連続本塁打したことがあったけど、そういうキッカケが(石川昂にも)あるといい。3打席連続本塁打すれば、どうぞ(一軍で)見てください…となる。そうなれば、もう万々歳で送り出す」と声を大にした。

二軍キャンプで福留と約1か月接してきた石川昂は「球界最年長の方なんですけど意識が高い。あの年になっても、すごく練習するんだなと思った」と多くを学んだ。その上で、自身に課された一軍昇格の〝条件〟には「仁村さんが3打席連続本塁打を打てと言うなら頑張ります。打撃をもっと4番打者としてやっていけるようなスタイルに近づけていけたら。皆さんにも期待されていると思うので、その期待に何とか応えられるように本塁打、長打にこだわってやっていきたい」と言い切った。有言実行となるか注目だ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社