「アウトじゃん」全柔連パワハラ問題を“元暴走王”小川直也氏が斬る!

小川氏が斬った

柔道界が再びハラスメント問題に揺れている。全日本柔道連盟(全柔連)の前事務局長による複数職員に対するパワーハラスメント行為が発覚した。

この問題を受け、26日に会見した山下泰裕会長(63)は、日本オリンピック委員会(JOC)の会長を兼務している状況もあり「人並みの人間でいろんな重職を務めていくのは私には難しい。問題があることに全く気付かなかったことは恥ずかしく責任を感じている」と全柔連会長辞任を示唆した。また一部で報じられるまで公にしなかったことについて「正副会長会議で公表の必要はないということで一致し、コンプライアンス委員長にも伝えて納得してもらっている」。隠蔽の意図はなかったとした。

では実際、どうすべきなのか。バルセロナ五輪95キロ超級銀メダルの“元暴走王”小川直也氏(52)は、2013年に当時の女子日本代表を指導していた監督、コーチらによる暴力的指導、パワハラ問題が発覚した時を踏まえて「アウトじゃん。当時会長の上村(春樹)先生(講道館館長)だって、それで辞めたわけだから」とキッパリ。ただ辞任時期には「ここは潔く、クリーンなイメージを貫いてほしいけど、まずは、なぜこうなったのかを明るみに出すべきで進退はそのあとの話。原因、真相の究明が先!」と注文をつけた。

結果的に8年前の教訓は生かされなかっただけに、今回こそは再発防止策を徹底していく必要に迫られるが、当該職員はすでに退職。調査するにしても困難を極めるだろう。どこまで真相にたどり着けるかは未知数となる中、全柔連はどのような決着を目指すのか。

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