デスク日誌(2/27):トミ子さん

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 女性蔑視やセクハラがクローズアップされるたびに思い出す人がいる。「岡トミさん」の愛称で親しまれた元参院議員の故岡崎トミ子さんだ。
 20年ほど前、旧民主党宮城県連代表だった岡トミさんには取材でお世話になり、電話で話を聞く機会も多かった。選挙や政界の話、人物評が面白く、つい長電話になることもあった。
 印象に残るのが旧社会党公認で初当選した1990年衆院選の話。集会であいさつしようとしたら「姉ちゃん、話はいいから脚見せろー」とヤジが飛んだそうだ。怒りや悔しさが政治活動の一つの原動力になっていたに違いない。
 旧民主党副代表や閣僚を歴任。「党内で女性を代表する象徴的存在」と評され、一線を退いても県連の「女性のための政治スクール」校長を務めた。優しさと強さを併せ持つ人だった。
 73歳で亡くなってから3月19日で4年になる。世間を騒がせた元首相の女性蔑視発言について話を聞いてみたかった。何十年たっても変わらぬ性差別にあきれただろうか。それとも「一人一人が考え行動することが大事です」とよく通る声で話してくれただろうか。
(秋田総局長 久道真一)