カブスが救援右腕・テペラと再契約合意 昨季MVP投票で話題に

日本時間2月27日、カブスが自軍からフリーエージェントとなった救援右腕ライアン・テペラと再契約を結ぶことで合意したことが明らかになった。契約条件の詳細は不明だが、メジャー契約であることが報じられている。テペラは昨季のナショナル・リーグMVP投票で10位票を1票獲得。カージナルス担当の記者がプルダウンメニューからの選択を誤り、トレイ・ターナー(ナショナルズ)ではなくテペラに投票してしまったことが話題となっていた。

現在33歳のテペラは昨季カブスで21試合に登板して20.2イニングを投げ、0勝1敗、3ホールド、防御率3.92、31奪三振を記録。チーム2位の21試合に登板し、自己ベストの奪三振率13.50をマークするなど、貴重な戦力であったことは事実だが、MVP投票でポイントを得るほどの活躍ではなかった。

カブスは昨季のブルペンを支えたジェレミー・ジェフレスがフリーエージェントとなってチームを去っており、契約最終年を迎えるクレイグ・キンブレルがフルタイムのクローザーに復帰する予定。新たに獲得したブランドン・ワークマン、再契約を結んだアンドリュー・チェイフィンらがセットアッパー候補となり、テペラは今季も先発投手と試合終盤を担うリリーフ投手をつなぐ役割を担うことになりそうだ。

デービッド・ロス監督は昨季のテペラの働きについて「彼は去年、本当に良い仕事をしてくれたし、いくつかの重要なイニングを担ってくれた。6回や7回といった『つなぎ』のイニングを埋める働きをしてくれた」とコメント。まだ再契約が正式に発表されていないため、今季の起用法については言及を避けたが、昨季同様の役割を任せる可能性が高い。

ダルビッシュ有を放出したカブスは、ザック・デービース、ジェイク・アリエタらを獲得しているものの、昨季と比べると先発ローテーションが弱体化しており、テペラは昨季以上に忙しいシーズンを送ることになるかもしれない。

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