今季終了後FAのカブス・バイエズ「他のチームでプレーしたくない」

メジャーリーグでは今季終了後に多くのスター遊撃手がフリーエージェントとなることが注目されている。そのうちの1人がカブスのハビアー・バイエズだ。しかし、バイエズは「これまでにも言ってきたように、僕はここ(=カブス)に残りたいと思っている。他のチームでプレーしたくないんだ」とカブス残留を希望していることを改めて明言。フリーエージェントになる前にカブスとの契約を延長することに前向きな姿勢を示している。

カブスは現在チームに残っている2016年の世界一メンバーのうち、バイエズ、クリス・ブライアント、アンソニー・リゾーが今季終了後、ウィルソン・コントレラスが来季終了後にフリーエージェントとなり、チームを去る可能性がある。全員と大型契約を結ぶのは不可能であり、ジェッド・ホイヤー編成本部長は誰を残し、誰を手放すかを決断しなければならないが、フロントオフィスとの関係が良好でないブライアントが移籍濃厚とみられている一方で、バイエズはカブスへの愛着を口にしている。

現在28歳のバイエズは2018年に打率.290、34本塁打、111打点、21盗塁、OPS.881の好成績を残し、打点王のタイトルを獲得。MVP投票では2位にランクインした。翌2019年も打率.281、29本塁打、85打点、11盗塁、OPS.847の活躍を見せ、2年連続でオールスター・ゲームに選出されたが、昨季はOPS.599というまさかの大不振。試合中のビデオルーム使用が禁止された影響もあり、打撃の微調整が上手くいかず、「昨季のことは話したくない」と語るバイエズにとって最悪の1年となった。

バイエズは契約延長の交渉をシーズン中に持ち越したくないと考えており、シーズン開幕までに契約延長が実現しない場合、シーズン終了後にフリーエージェントとなってカブスとの再契約を目指すことになりそうだ。昨季の大不振を脱して好成績を残し、自身の価値を改めて証明することがカブスと長期契約を結ぶための一番の近道かもしれない。

© MLB Advanced Media, LP.