スバリスト熱望! スバル 新型WRXはいつになったら出てくるの?? いよいよ2021年中デビュー!?

遅過ぎる! そうお思いのスバリストは多いはずだ。スバルの代表的な4WDスポーツセダン「WRX」の新型がなかなか登場しないのである。実質的な兄弟車であるスポーツワゴン「レヴォーグ」は2020年10月にフルモデルチェンジした。次はいよいよ新型WRXの出番…のはずだ! なかなか現れない新型WRXを徹底予想する!

SUBARU VIZIV PERFORMANCE STI CONCEPT[東京オートサロン2018(2018年1月)] [photo:SUBARU]

▲TOP画像は「SUBARU VIZIV PERFORMANCE STI CONCEPT」▲

兄弟車レヴォーグに遅れること1年、いよいよWRXがフルモデルチェンジへ

SUBARU VIZIV PERFORMANCE STI CONCEPT

2021年、遂にWRX S4も在庫のみの販売に

スバル WRXは、2014年の発売開始からおよそ7年が経過。2つあるラインナップのうち「WRX STI」は2019年中に販売を終了している。

既に在庫のみの販売となっている現行型「WRX STI Sport EyeSight」

もうひとつの「WRX S4」も、2020年8月にグレードを整理。「STI Sport EyeSight」1タイプのみの販売に集約された。

さらに2021年2月現在、WRX S4はスバルの公式Webサイト上に掲載されているものの「現行モデルについては生産終了に伴い、販売店での在庫対応のみとなります」との表記があがっている。栄光のWRXも、もはや風前のともし火といった状況なのである。

水平対向2.4リッター直噴ターボを国内初導入か

写真は2代目の新型「レヴォーグ STI SPORT」

もちろん、WRXの火は絶えない。実際のところ、2020年登場の新型レヴォーグと同時並行で開発も行われてきたようだ。

新型レヴォーグ同様に、最新のスバルグローバルプラットフォーム(SGP)とフルインナーフレーム構造を採用した4ドアセダンモデルとなる。

搭載されるのはレヴォーグの水平対向4気筒 1.8リッター直噴ターボではなく、北米専用の大型SUVモデル「アセント」に搭載される2.4リッターターボエンジンとなる見込み。もちろんアセント用(260馬力)に比べ、パワーは300馬力程度まで大幅に増強される。トランスミッションはスポーツリニアトロニック(CVT)のみの設定だが、隠し玉として6速MTの追加設定も検討されているようだ。

2代目レヴォーグ同様に、アイサイトXなど最新の先進運転支援機能ももちろん搭載される。

新型WRXは2021年中に発表! ただし納車は2022年にずれ込む可能性も

写真はコンセプトカー「SUBARU VIZIV PERFORMANCE STI CONCEPT」

ショーモデルのイメージをそのまま踏襲し登場!

2代目 スバル 新型WRXのデザイン、そのヒントはコンセプトカーに隠されている。東京モーターショー2017に出展されたコンセプトカー「SUBARU VIZIV PERFORMANCE CONCEPT(スバル ヴィジヴ パフォーマンス コンセプト)」、そして翌年1月開催の東京オートサロン2018に出展された「SUBARU VIZIV PERFORMANCE STI CONCEPT(スバル ヴィジヴ パフォーマンス エスティーアイ コンセプト)」のイメージを踏襲する。

2018年登場の「VIZIV TOURER CONCEPT」,2020年登場の新型「レヴォーグ」(2代目)
2018年登場の「VIZIV TOURER CONCEPT」,2020年登場の新型「レヴォーグ」(2代目)

実際、2020年に登場した2代目レヴォーグも「SUBARU VIZIV TOURER CONCEPT(スバル ヴィジヴ ツアラー コンセプト)」を基にしたデザインで現れている。この2台の変化をイメージすると、新型WRXのデザインも想像しやすいはずだ。

東京モーターショー2021で初公開! WRX STIの次期モデルは見送りか?

スバル 新型WRXの発表は2021年秋開催予定の東京モーターショー2021会場となる。

スバリストが待ち望む新型「WRX STI」は存在するのだろうか

気になるのは、初代同様にWRX S4とWRX STIの2ラインナップとなるのか、S4シリーズの中にSTI SPORTが追加されるのみとなるのかについてだ。

現時点では判然としないが、世界的に燃費規制が厳しくなる環境下で、スーパースポーツモデルのWRX STIがすんなり登場するとは考えにくいところではある。

また世界的なコロナ禍の影響により開発や部品調達等の遅れが生じており、発表後の正式発売がやや先延ばしになりそうだとの情報も聞こえてきている。ユーザーへの納車が2022年にずれ込むことは大いにありそうだ。これはスバルに限らず、現在世界各国の自動車メーカーで同様の状況となっている。こちらは最新情報が判明次第お知らせしていく。

92年登場の初代インプレッサ WRXから始まる栄光の歴史は続く

写真は2006年 WRC(世界ラリー選手権)参戦車両(プロトタイプ)

スバル WRXとラリーは切り離せないが、近年はもっぱらレース参戦に

スバル「WRX」といえば、スバルを代表する4WDスポーツセダンの名称だ。歴史をさかのぼると、1992年登場の初代「インプレッサ」に設定された1グレードのWRXにたどり着く。

近年はニュル24時間耐久レースで活躍する

“World Rally X”を意味する名称の通り、デビュー翌年の1993年にはレガシィセダンに代わり世界ラリー選手権(WRC)への参戦をスタート。1995年から3年連続でマニュファクチャラーズチャンピオン(ワークスチャンピオン)を獲得し、日本車の最多勝利を記録を残すなど、栄光の歴史を重ねてきた。

2008年のWRC参戦終了後は、ドイツ・ニュルブルクリンクでの24時間耐久レース参戦に舞台を変更。6度のクラス優勝を果たしている。

現行型WRXは2014年デビュー! 6速MTのWRX STIは2019年末販売終了

東京モーターショー2019会場で発表されたWRX STIの限定ファイナルモデル、その名も「EJ20 Final Edition」

現行型は2014年に登場。3代目まで続いてきたインプレッサのいちラインナップという位置付けから独立し「WRX」がそのまま車名になった。

ラインナップは大きく分けて「WRX S4」と「WRX STI」の2つに分類される。

栄光のEJ20型水平対向2リッターターボエンジン

WRX S4は、初代レヴォーグと共通するFA20型水平対向2リッター直噴ターボとスポーツリニアトロニック(CVT)を組み合わせた2ペダルモデル。

WRX STIは、初代レガシィ以来30年以上に渡り改良を重ねてきた、歴史あるEJ20型水平対向2リッターターボを搭載。6速MTを組み合わせた3ペダルモデルであるが、2019年末に惜しまれつつ販売を終了している。

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