PSGとの契約が2022年までとなっているキリアン・エムバペ。
彼は自他ともに認めるレアル・マドリーファンであり、14歳の誕生日に練習に招かれた際にはジネディーヌ・ジダンとクリスティアーノ・ロナウドとも対面している。
そんな彼は『The Players Tribune』でこんな話を明かしていた。
キリアン・エムバペ
「14歳の誕生日直前に信じられないサプライズがあった。
父がレアル・マドリーの誰かから電話を受けたんだ。休暇中にスペインでのトレーニングセッションに僕を招待するというものだった。
衝撃だったね。実際に『ジダンがあなたの息子に会いたがっている』と父に伝えてきたんだから。
当時のジズーはスポーツディレクターだった。もちろん、僕は有頂天だったよ。絶対に行きたかった。
でも、単純な話じゃなかった。スカウトたちが僕らの試合を視察していて、僕はメディアからも注目されていたからね。
13歳じゃそれにどう対処するのか分からない。かなりのプレッシャーがあり、家族は僕を守りたがっていた。
でも、14歳になる誕生日の週にそれは起きた。プレゼントとして僕らをマドリッドに連れていけるように両親がクラブとともに全てを手配していたことは知らなかった。
信じられないかもしれないけれど、僕らは誰にも行先を言わなかった。僕は親友にさえ伝えなかった、とてもナーバスになっていたからね。
もしうまくいかなかった場合、地元に戻ってきて彼らのことをがっかりさせたくなかったんだ。
空港からトレーニング場に着いて瞬間のことは決して忘れないよ」
「車で来ていたジダンと駐車場で対面した。本当に最高の車だったんだ。
僕らは挨拶をして、彼は練習場まで送ると言ってくれた。前の座席を指して、『さぁ乗って』って感じでね。
でも、僕はフリーズしてしまって、『く、靴は脱いだほうがいいですか?』と聞いてしまった。
ふふふ、なぜそんなことを言ったのか自分でも分からない。でも、ジズーの車だったからね!
彼もとても面白いと思ってくれた。『もちろん必要ないよ。カモン、乗って』と言っていたよ。
彼は僕を練習場まで送り届けてくれた。
頭のなかで『僕がジズーの車に乗っている。僕はボンディ出身のキリアンだ。これは現実じゃない。まだ飛行機で寝てるんだ』って思っていたよ。
現実の瞬間を生きていても、夢のように感じる時があるものさ」
14歳当時のレアルの練習に招かれた際、ジダンが高級車で送り届けてくれたそう。彼がレアルファンであるのも納得のエピソードだ。
ただ、ジダン監督は今季限りでの退任も噂されている。レアルでの再会は実現するだろうか。